EIUの民主主義成熟度テストについては、「具体的採点基準と項目別スコアが報告書に書いてない」等々、村野瀬さんが指摘するとおりです。
日本の実情に合っていないような項目もありますし、いつかこばふみさんもいわれていたように、どのように考えるべきか、じっくり取り組むと、ますます分か らなくなるところも出てきます。結局、現時点での自分の感じていること、考えていることから判断せざるを得ない、というはなはだ独断的なものになりまし た。
なお、得点については以下のような注意があります。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの各カテゴリーの得点は、カテゴリーごとの設問から得られた総得点を10点満点のスケールに換算したもので、総得点は、その平均値。
ただし、次の場合は、調整が行われる。
1.国政選挙が自由で公平になされるか
2.(身の危険を感じることなく)安心して投票ができるか
3.外国勢力が政府に影響を及ぼすか
等を問う設問で 、
得点が0点か0.5点の場合、そのカテゴリーの得点から1点、あるいは0.5点を差し引く(対象となるカテゴリーは、Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現、Ⅱ.政府機能。該当する設問は第1、2、5、17問)。
(ここで、英文の解釈を巡って少々悩みました。結局、上の3つの内容を問う設問の得点の合計点が0点か0.5点の場合に、この得点調整を行う、と判断しました。統計学ではどのように扱うのでしょうか、ご存じの方がいらしたら、お教え下さい)。
4.政策実行するための市民サービスの可能性
を問う設問で、
得点が0点の場合、カテゴリーの得点から1点を差し引く(この得点調整の対象になるカテゴリーは、Ⅱ.政府機能。該当する設問は第23問)。
また総合得点から、世界の国々を次の4種に分けています。
民主主義国の発達した国 :得点8~10
不完全な民主主義国 :得点6~7.9
ハイブリッド体制の国 :得点4~5.9
独裁国 :得点4未満
ここで、前のエントリーで約束したように、頭を冷やして慎重に、再度テストに挑戦です。
Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現
1: 0.5(政府首班の選挙プロセスに不信感を抱いているため)。
2: 0(政府首班の選挙プロセスに不信感を抱いているため)。
3: 1
4: 1
5: 1
6: 0.5(首相の地元で民主党候補者が集会ができないと言っていたため)
7: 0(政権政党の資金調達が黒か、限りなく黒に近いのは昔から)
8: 1
9: 1
10: 0(政権交代が叫ばれながら、現実には?)
11: 1
12: 0.5
以上計7.5 7.5/12 → 約6.25/10 (第1、2、5、17問の得点を合わせると2.0点になるので、得点調整は必要ない)。
Ⅱ.
13: 0.5
14: 0(実際には行政府が優位。行政改革でその傾向が更に強まりました)
15: 0.5
16: 1
17: 0.5(米国からの「年次改革要望書」に忠実に政策遂行中)
18: 0.5(日経連や宗教団体の権力行使が少々露骨になってきています)
19: 0(選挙中も平時も、政府の説明責任は果たされていません)
20: 1
21: 0
22: 0.5(汚職への対応は、いつも「トカゲのしっぽ切り」状態)
23: 0.5(忠実な政策実行をした北九州市の「水際作戦」は有名です)
24: 0.5
25: 0(最近とみに息苦しさを感じる社会になってきました)
26: 0(政権党はいうに及ばず、野党の中にも、国民の信頼を裏切る行為が)
以上計5.5点 (この得点は前回と異なります。前回は、第15、17、22問で、それぞれ0点にしていました)。
(第23問の市民サービスにおける政策実行力の有無については0点ではなかったため、得点調整は必要ない)。
5.5/14 → 約3.93/10
Ⅲ.政治参加
27: 0.5
28: 1
29: 0.5
30: 0
31: 0
32: 0(合法的なデモでも干渉・監視がとても厳しい。*「3人のデモ」にあるとおり
33: 1
34: 0
35: 0.5(当局に、ほんとうに政治参加を促す気はあるのでしょうか?)
以上計3.5点(これは前回の得点と異なります。前回第28問が0.5点でした)。
3.5/9 → 約3.89/10
Ⅳ.政治文化
36: 0.5
37: 0.5(5年間、コイズミ氏のリーダーシップに悩まされ続けました)
38: 1(軍事政権がいいと思う人は少ないと思いますが)
39: 0.5
40: 1(最近とみに「公の秩序」が叫ばれています)
41: 1
42: 1
43: 0.5(戦前はもとより、現在、政治に対する宗教の影響力は無視できないものに)
以上計6点。 6/8 → 7.5/10
*「3人デモ」はここ。
Ⅴ.市民の自由
44: 1
45: 0.5(新聞・雑誌が事実を伝えなくなったのはいつからでしょう?)
46: 0.5(表現の自由は圧力や裁判に訴えられて脅かされることが多々あります)
47: 0.5(悪名高き記者クラブ制度。自由で開かれた討論の前に、強行採決)
48: 1
49: 0.5
50: 0.5(「リハビリ制限」撤廃を求めて44万人の署名を厚労省に提出。聞く耳なし)
51: 0(長すぎる拘留も拷問の1種だと思います)。
52: 0(政府は司法への影響力をますます強めています)
53: 1
54: 1
55: 0.5
56: 1
57: 1
58: 1
59: 0.5
60: 0
以上計10.5点(ここも前回とかなり違う結果が出ています。グレーゾーンの0.5で評価していたものを1点と評価し直したものが多い)。
10.5/17 → 約6.17/10
結局、(6.25+3.93+3.89+7.5+6.17)÷5=5.548 総合得点 5.55
これをランキング表にあてはめると、世界第93位。昨日の評価と同じく、民主制と独裁制の混合体制、ハイブリッド体制に分類されます。
ちなみにシンガポールは84位、トルコが88位、エクアドルが92位となっています。


