とむ丸の夢

民主主義December 29, 2006 5:08 pm

EIUの民主主義成熟度テストについては、「具体的採点基準と項目別スコアが報告書に書いてない」等々、村野瀬さんが指摘するとおりです。

  日本の実情に合っていないような項目もありますし、いつかこばふみさんもいわれていたように、どのように考えるべきか、じっくり取り組むと、ますます分か らなくなるところも出てきます。結局、現時点での自分の感じていること、考えていることから判断せざるを得ない、というはなはだ独断的なものになりまし た。

 なお、得点については以下のような注意があります。

 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの各カテゴリーの得点は、カテゴリーごとの設問から得られた総得点を10点満点のスケールに換算したもので、総得点は、その平均値。

 ただし、次の場合は、調整が行われる。

1.国政選挙が自由で公平になされるか
2.(身の危険を感じることなく)安心して投票ができるか
3.外国勢力が政府に影響を及ぼすか 
 等を問う設問で 、

 得点が0点か0.5点の場合、そのカテゴリーの得点から1点、あるいは0.5点を差し引く(対象となるカテゴリーは、Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現、Ⅱ.政府機能。該当する設問は第1、2、5、17問)。

(ここで、英文の解釈を巡って少々悩みました。結局、上の3つの内容を問う設問の得点の合計点が0点か0.5点の場合に、この得点調整を行う、と判断しました。統計学ではどのように扱うのでしょうか、ご存じの方がいらしたら、お教え下さい)。

4.政策実行するための市民サービスの可能性
 を問う設問で、       

 得点が0点の場合、カテゴリーの得点から1点を差し引く(この得点調整の対象になるカテゴリーは、Ⅱ.政府機能。該当する設問は第23問)。

 また総合得点から、世界の国々を次の4種に分けています。

民主主義国の発達した国 :得点8~10
不完全な民主主義国   :得点6~7.9
ハイブリッド体制の国   :得点4~5.9
独裁国            :得点4未満

  ここで、前のエントリーで約束したように、頭を冷やして慎重に、再度テストに挑戦です。

Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現

1: 0.5(政府首班の選挙プロセスに不信感を抱いているため)。
2: 0(政府首班の選挙プロセスに不信感を抱いているため)。
3: 1
4: 1
5: 1
6: 0.5(首相の地元で民主党候補者が集会ができないと言っていたため)
7: 0(政権政党の資金調達が黒か、限りなく黒に近いのは昔から)
8: 1
9: 1
10: 0(政権交代が叫ばれながら、現実には?)
11: 1
12: 0.5

以上計7.5  7.5/12  → 約6.25/10 (第1、2、5、17問の得点を合わせると2.0点になるので、得点調整は必要ない)。

Ⅱ.
13: 0.5
14: 0(実際には行政府が優位。行政改革でその傾向が更に強まりました)
15: 0.5
16: 1
17: 0.5(米国からの「年次改革要望書」に忠実に政策遂行中)
18: 0.5(日経連や宗教団体の権力行使が少々露骨になってきています)
19: 0(選挙中も平時も、政府の説明責任は果たされていません)
20: 1
21: 0
22: 0.5(汚職への対応は、いつも「トカゲのしっぽ切り」状態)
23: 0.5(忠実な政策実行をした北九州市の「水際作戦」は有名です)
24: 0.5
25: 0(最近とみに息苦しさを感じる社会になってきました)
26: 0(政権党はいうに及ばず、野党の中にも、国民の信頼を裏切る行為が)

以上計5.5点 (この得点は前回と異なります。前回は、第15、17、22問で、それぞれ0点にしていました)。 
(第23問の市民サービスにおける政策実行力の有無については0点ではなかったため、得点調整は必要ない)。

5.5/14 → 約3.93/10
Ⅲ.政治参加

27: 0.5
28: 1
29: 0.5
30: 0
31: 0
32: 0(合法的なデモでも干渉・監視がとても厳しい。*3人のデモ」にあるとおり
33: 1
34: 0
35: 0.5(当局に、ほんとうに政治参加を促す気はあるのでしょうか?)

以上計3.5点(これは前回の得点と異なります。前回第28問が0.5点でした)。
3.5/9 → 約3.89/10

Ⅳ.政治文化

36: 0.5
37: 0.5(5年間、コイズミ氏のリーダーシップに悩まされ続けました)
38: 1(軍事政権がいいと思う人は少ないと思いますが)
39: 0.5
40: 1(最近とみに「公の秩序」が叫ばれています)
41: 1
42: 1
43: 0.5(戦前はもとより、現在、政治に対する宗教の影響力は無視できないものに)

以上計6点。 6/8 → 7.5/10
*「3人デモ」はここ

Ⅴ.市民の自由

44: 1
45: 0.5(新聞・雑誌が事実を伝えなくなったのはいつからでしょう?)
46: 0.5(表現の自由は圧力や裁判に訴えられて脅かされることが多々あります)
47: 0.5(悪名高き記者クラブ制度。自由で開かれた討論の前に、強行採決
48: 1
49: 0.5
50: 0.5(「リハビリ制限」撤廃を求めて44万人の署名を厚労省に提出。聞く耳なし)
51: 0(長すぎる拘留も拷問の1種だと思います)。
52: 0(政府は司法への影響力をますます強めています)
53: 1
54: 1
55: 0.5
56: 1
57: 1
58: 1
59: 0.5
60: 0

 以上計10.5点(ここも前回とかなり違う結果が出ています。グレーゾーンの0.5で評価していたものを1点と評価し直したものが多い)。

 10.5/17 → 6.17/10

 結局、(6.25+3.93+3.89+7.5+6.17)÷5=5.548  総合得点 5.55

 これをランキング表にあてはめると、世界第93位。昨日の評価と同じく、民主制と独裁制の混合体制、ハイブリッド体制に分類されます。
 ちなみにシンガポールは84位、トルコが88位、エクアドルが92位となっています。

民主主義December 27, 2006 9:36 pm

日本の民主主義成熟度テスト、みなさんの採点結果はいかがでしたか?

 私は今朝、60問まとめてやってみました。そのとき、分かりにくい表現を手直ししたところが少しありますが、設問の趣旨は分かっていただけたのでは、と勝手に思っています。ちょっと冷や汗ものですね。訳がまずくて申しわけありません。m(_ _)m

 もともと、民主主義の成熟度を数値を使って表す方法については、専門家の間でも意見の一致をみていないようです。

  また米国政府内でも、なにをもって民主主義とするか、合意はできていないといわれています。それでも大統領は、「民主化」を大義名分にして、イラクで軍事 力を行使してきたわけです。米国の民主主義推進外交は、体制転換をして自国に都合の良い政権をつくるだけではないか、と憤ってみると、イラクだけではな く、私たちの国でもそうだったことを思い出します。

 今回のテストの設問項目にも見られたように、政権交代が民主主義政治には大切であるにもかかわらず、戦後の日本は事実上自民党などの保守政権独裁でしたし、それを後押ししたのは、ほかでもない米国でした。

というわけで、民主主義自体はっきりと定義されているわけではありませんが、エコノミスト・インテリジェント・ユニットEIU(『エコノミスト』の付属シンクタンク)では、最低限、以下のような点で大方の賛意は得られるだろう、と言ってます。

 つまり、民主主義の基本特性には、 多数決原理と統治される側の同意、自由で公平な選挙、少数派の保護と基本的人権の尊重等にもとづく政治が含まれる。

 さらに、法の前での平等、しかるべきプロセス、政治的多元主義が民主主義の前提であるとも説明しています。

 さて5回にわたってエントリーした日本の民主主義の成熟度テストですが、5つの大きな項目それぞれの設問数に違いがあります。けれど、EIUの各国別得点の数値を見ると、各項目は10点満点で統一されているようです。

 そこで私は、5つの項目ごとに10点満点で換算してみました(統計のことはよく分かりませんので、こうした処理が可能かどうか、どなたか教えていただけたらありがたいです)。

Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現(ひとつの共同体の中に、民族・文化・宗教の異なる集団が存在している状態) :  6.5/12 → 約5.42/10
Ⅱ.政府機能 :  4/14 → 約2.86/10
Ⅲ.政治参加 : 3/9 → 約3.33/10
Ⅳ.政治文化 : 5/8 → 6.25/10
Ⅴ.市民の自由 : 7.5/17 → 約4.41/10

 ということで、(5.42+2.86+3.33+6.25+4.41)÷5=22.27=4.454

 で、得点4.54。世界第107位になりました。(>_<)

 ちなみにシンガポールが84位、レバノンが85位、ロシアが102位。その後にはマラウィ、グルジア、カンボジア、エチオピアと続いて日本が来ます。

 EIUは民主主義成熟度によって世界の国々を、民主主義が発達した国、不完全な民主主義国、ハイブリッド体制、独裁体制の4種に分けています。
 
 ランキングでいうと、1~27位までが民主主義が発達した国、29~81位が不完全な民主主義国、83~112位がハイブリッド体制、113~167位は独裁体制です。

 107位は、民主主義と独裁の混合、すなわちハイブリッド体制。なるほど、とも思えますが……。
 最下位の167位は北朝鮮です。

 107位はちょっとショックだったので、明日、頭を冷やして再度採点してみます。

民主主義 9:32 pm

25日、午後、車で外出中に4名の死刑囚に刑が執行されたことをニュースで知りました。
 
 1日のうちに4人を処刑か!
 思わず、背中のあたりがぞーっとします。こわい政治だなあ、アベ内閣の性格をよく物語っているな、とあらためて思います。

 
 死刑問題については、以前、次のリレーエントリーでとりあげられました。 

第1回: とりあえず
第2回: お玉おばさんでもわかる政治のお話
第3回: とむ丸 第1部第2部
第4回: 華氏451度
第5回: doll and peace
第6回: 薫のハムニダ日記
第7回: 村野瀬玲奈

その他、以下の方々も。

アルバイシンの丘
美しい季節とは誰にも言わせまい
Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen
死刑廃止を望む被害者遺族の方のブログ
東京拘置所のそばで死刑を考える「そばの会」

 私が死刑制度を考えるきっかけになったのは、村野瀬玲奈さんに訳していただいた1981年のフランス国民議会におけるロベール・バダンデール演説全文を読んだことです。

 それにしても、車に同乗していた夫に、今の法務大臣は誰か? と訊かれて、即座に「長勢!」と答える私って……。

 さあ、今日も、日本の民主主義の成熟度を採点してみましょう。
 これが最終回です。すべて回答し終わりましたら、ぜひ結果と感想を教えてください。


Ⅴ 市民の自由

44.自由な電子メディアはありますか?

1: はい、自由な電子メディアはあります。
0.5: 多様な電子メディアがありますが、国家規制に従ったメディアが非常に恩恵を受けています。1人か2人の個人オーナーがメディアを支配しています。
0: いいえ、ありません。

45.自由な印刷メディアはありますか?

1: はい、自由な印刷メディアはあります。
0.5: 多様な電子メディアがありますが、国家規制に従ったメディアが非常に恩恵を受けています。全国紙の私的所有の集中度が高いです。
0: いいえ、ありません。

46.表現および異議申し立ての自由はありますか(法的には、暴力の擁護を禁止するような制限は一般に認められている)? 

1: はい、表現および異議申し立ての自由はあります。
0.5: 少数派の意見が当局からのなんらかのいやがらせを受けています。名誉毀損法のおかげで、表現の自由に賛成する立場のスクープが非常に制限されています。
0: いいえ、ありません。

47.メディアの報道する範囲が規制されていませんか? 公共問題について、自由で開かれた討論が行われていますか?

1: はい、報道範囲が規制されることはありません。
0.5: 形式的には自由ですが、自己検閲によるもの、あるいは少数派の見方や限られた意見を思いとどまらせることも含めて、意見画一化の度合いが高いです。
0: いいえ、ありません。

48.インターネットへのアクセスに、政治的な制限がありますか?

1: いいえ、政治的な制限はありません。
0.5: 緩やかな制限があります。
0: はい、あります。

49.国民は、専門職の組織や労働組合を自由に結成できますか?

1: はい、専門職の組織や労働組合を自由に結成できます。
0.5: 表向きは自由ですが、いくつかの制限に従わねばなりません。
0: いいえ、できません。

50.政府に対して不満を是正する請願を支障なく行う機会が、制度として保証されていますか?

1: はい、保証されています。
0.5: ある程度まで保証されています。
0: いいえ、ありません。

51.国家によって拷問が使われますか?

1: 拷問は使われません。
0: 拷問が使われています。

52.司法の、政府の影響力からの独立の度合い。
 国際法と司法ウォッチングの見解を考える。法廷で、これまで政府や上級官僚の意に反する大きな判決を出したことがありますか? 

1: 司法の、政府の影響力からの独立の度合いは高い。
0.5: 中ぐらい。
0: 低い。

53.宗教的寛容と宗教的表現の自由の度合い。
  すべての宗教が自由に行われるのを許されていますか、それとも制限されているものがありますか? 礼拝の権利では、公然と、かつ個人として礼拝することが 許されていますか? 法のもとで平等と保護が義務づけられていても、他のものたちから脅されていると感じている宗教団体はありますか? 

1: 宗教的寛容と宗教的表現の自由の度合いが高い。
0.5: 中ぐらい
0: 低い

54.国民が、法の下で平等に扱われる度合い。
 法に基づく起訴を免れる人たちのことを考える。

1: 国民が、法の下で平等に扱われる度合いは高い。
0.5: 中ぐらい
0: 低い

55.国民には、基本的な安心感はありますか?

1: はい、国民には、基本的な安心感はあります。
0.5: 犯罪が、多くので場面で安心感を危うくするまでに広がっています。
0: いいえ、ありません。

56.私的所有権と個人の事業は、不当な政府の干渉をどの程度まで免れていますか?

1: 私的所有権と個人の事業が不当な政府の干渉を免れている程度は高い。
0.5: 中ぐらい
0: 低い

57.国民は個人としての自由をどの程度まで享受していますか?

1: 国民が個人としての自由を享受する程度は高い。
0.5: 中ぐらい
0: 低い

58.人権を守ることについての国民の受けとめ方。基本的人権はよく守られていると考える人口の割合。

1: 高い
0.5: 中ぐらい
0: 低い

 world-values-survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、 人権は自分たちの国で尊重されていると考える人の割合をみる。

1: 70%を超える
0.5: 50~70%
0: 50%未満

59.人種、肌の色、信条等をもとにした大きな差別はありません。

1: はい、人種、肌の色、信条等をもとにした大きな差別はありません。
0.5: はい、でも大きな例外があります。
0: いいえ。

60.国民の自由を抑える口実として、政府は新たな危険と脅威をどの程度まで主張しますか?

1: 国民の自由を抑える口実として、政府が新たな危険と脅威を主張する程度は低い。
0.5: 中ぐらい
0: 高い

(以上です)

 これで全60問が終わりました。お疲れ様でした。

 5つの大きな項目それぞれの設問数は次の通りでした。

Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現 : 12問
Ⅱ.政府機能 : 14問
Ⅲ.政治的参加 : 9問
Ⅳ.政治的文化 : 8問
Ⅴ.国民の自由 : 17問

 こうしてみると、Ⅴ.国民の自由に設問が多いことが注目されます。つまり、民主主義を維持していくには、一人ひとりの国民に自由を保証することが大切なのかな、と思います。けっして企業活動の自由ではありません。

 次回は、この採点の結果をお知らせいたします。

民主主義 9:31 pm

アベシンゾー氏が首相になったとき、地元下関の商店街はずらーっと提灯を掲げたという話しを聞きました。そういえば、唐戸市場には、2ヵ月後でも横断幕がかかっていましたっけ。

 50年前の1957年、病気で辞任した石橋湛山氏の後を継いでシンゾー氏の祖父岸信介が首相に就任したとき、そのお国入りを祝って、自宅のある田布施町では自治会ごとに町民がちょうちんを手に岸邸前まで行列を作ったそうです。それを岸氏が目を細めて見たのだといいます。

 提灯行列は、1890年(明治23年)2月の憲法発布の祝賀が始まりだったことを書いたのは永井荷風。「国民が国家に対して『万歳』と呼ぶ言葉を覚えたのも確かにこの時から始まったように記憶している。」とも荷風は言いました。

 そうか、愛国心とは国家にバンザイすることなんだ、と納得。

 提灯行列したり、提灯を掲げたりは岸にバンザイ、安倍にバンザイか。

 あのバンザイが、やがてサイパンのバンザイクリフにつながったことを、忘れない。
 
 さあ、今日も、日本の民主主義の成熟度を採点しましょう。

Ⅳ.政治文化

36.安定的に民主主義が機能するのを下から支える、社会の総意と結束は十分にありますか?

1: はい、安定的に民主主義が機能するのを下から支える、社会の総意と結束は十分にあります。
0.5: はい、一応ありますが、それを疑わせるような深刻な事例も、民主主義が機能しなくなる恐れもあります。
0: いいえ、ありません。

37.リーダーシップをどう見るか。議会や選挙を経ない強いリーダーを望む人口の割合を見る。
 1: 低い
0.5: 中ぐらい
0: 高い

 

World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、議会や選挙にとらわれない強いリーダーが非常に、もしくはかなり望ましいと考える人の割合を見る。

1: 30%未満
0.5: 30~50%
0: 50%を超える

38.軍事政権をどう見るか。どちらかといえば、軍隊が好きだとする人の割合を見る。

1: 低い
0.5: 中ぐらい
0: 高い

 World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、どちらかといえば軍事政権が非常に、もしくはかなり望ましいと考える人の割合をみて、

1: 10%未満
0.5: 10~30%
0: 30%を超える 

39.専門家、もしくはテクノクラート政権による統治をどう見るか。どちらかといえば、専門家やテクノクラートによる統治がいいと考える人の割合を見る。

1: 低い
0.5: 中ぐらい
0: 高い

 World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、国の政策決定をするのは、どちらかといえば政府ではなく専門家の方が非常に、もしくはかなり望ましいと考える人の割合を見る。

1: 50%未満
0.5: 50~70%
0: 70%を超える

40. 民主主義と公の秩序のとらえ方。民主主義は公の秩序を維持するのには適当でないと考える人の割合を見る。

1: 低い
0.5: 中ぐらい
0: 高い

 World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、民主主義は公の秩序を維持するのには適当でないという見方に同意しない人の割合を見る。

1: 70%を超える
0.5: 50~70%
0: 50%未満

41.民主主義と経済システムのとらえ方。民主主義は、経済動向の益になると考える人の割合を見る。World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、民主主義では経済動向に良い影響を与えない、という見方に同意しない人の割合をみる。

1: 80%を超える。
0.5 60~80%
0: 60%未満

42.民主主義に対する国民の支持度。

1: 高い
0.5: 中ぐらい
0: 低い

 World-Values-Survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、民主主義は他のどの統治形態よりも良いということに同意する、もしくは心から同意する人の割合をみる。

1: 90%を超える。
0.5: 75~90%
0: 75%未満

43.政教分離の強い伝統がある。

1: はい、政教分離の強い伝統があります。
0.5: 国家に対する宗教の影響力が残っています。
0: いいえ。

(以上。44問目以降は次回に回します)。

政治December 23, 2006 3:05 pm

首相になってはいけない人間がなってしまった、とつくづく思います。

 官房長官時代には岩国の住民投票に疑問を投げかける発言を繰り返 し、その後もみえみえのパフォーマンスにきゅうきゅうし、強行採決で突破して無理矢理成立させた改悪教育基本法を「国民が望んだ」と言い放つのを見ては、 政治家以前に人間として、人格を疑わせるのに十分でした。

 この男なら、ねつ造した民意を錦の御旗に掲げるのも平然とやってのけるのでは ないか。まだ“若い”からぎこちなさが目に付くけれど、あと少し経験を積めばファッショ政治家の面目躍如、妄想のような嘘も板について、祖父がそういわれ たように、まさに“平成の妖怪」といわれるようになってもまったくおかしくない、とこの頃思います。

 就けてはいけない人間をなぜ首相の位に就けてしまったのか? というのが素朴な一国民としての私の疑問です。
まず、コイズミ純一郎が首相在任当時後継として強く押したことが大きく作用したのは記憶に新しいですね。でもこの人に政治的な理念があるとはとても思えませんから、その理念をアベ氏に継承させたいという姿勢がそもそも不思議でした。

 さらには、国民的人気のあるアベシンゾー氏で参院選を乗り切ろう、ということで自民党が雪崩をうって彼に傾斜していきました。

 アベ氏なら参院選を乗り切れる、という言説はたびたびメディアで聞かれましたが、ほんとうにそうなのでしょうか。あまりにもその話しが強調されてきたので、かえって嘘っぽさを感じてしまったのですが。

 自民党総裁選は多額の金が乱れ飛ぶ金権選挙だ、といわれてきました。クリーンを売り物にするこの人は、それでは困るということで、そうした説を流したのでしょうか? つまり、やらせ。タウンミーティグと同じ構図。

 思い出せば、総裁選前に発表された候補者3人の資産額の中でも、アベシンゾー氏の群を抜く蓄財術には呆れたものですが、それはあくまでも公表されただけのものです。おそらくそれ以上に集金マシーンは稼働中で、その中の1つが下関市なのだ、と想像しています。
 
 2005年の下関市長選では、反江島の声の票割れを起こさせるために5,000万を用意して元県議を立候補させました。結局三つどもえの市長選の結果、数では反江島票の方がはるかに多いにもかかわらず、民意に反して江島氏が当選してしまいました。

 (5,000万については下関市民からの伝聞ですので確証はありません。でもこれで選挙資金ができたということですから、無視できません)。
 
 また投票日直前には、形勢不利と判断して危機感を持った江島・アベ陣営が札束の山を某宗教団体名誉会長に届けた、という話しが地元では囁かれています。真偽のほどは明らかではありませんが、その時の宗教団体会員の投票行動を見てみれば分かるかもしれません。

 いずれにしても、地方中核都市の首長につくと、その気になればかなりの金額を吸い上げることも可能なことは、下関の事例で示されています。

 昨日22日の毎日新聞の社説は、「『チーム安倍』が漂流している」と題して、

「まだまだ改革の断行が必要だ。従来以上に強力な政治主導が求められているのに、官邸の対応が後手に回り、さまよっているようでは情けない」

と結論しています。去年の春に契約してしまった毎日新聞の1年間購読。これまでとっていた朝日と毎日は、今後の状態を見てからと、現在契約更新を断っています。この分ではまた契約更新が遠のきました。

 行政改革でこれまでになく突出してしまった官邸の主導力。もともと議院内閣制には、大統領以上の権限が集中する可能性を秘められていたと指摘するのは植草さんです。

 つまり、
内閣総理大臣が権限をフル活用すると三権の頂点に君臨する存在になる。 議院内閣制は絶対権力を創出する「ポテンシャリティー」を持つ仕組みなんですね」というわけです。 

 そして(この行革以前あるいは小泉以前は)どこかで「自己抑制」が働いて、曲がりなりにも「三権分立」を保ってきた」のだとも。

 改革は英語で言えば‘reform’。なんのことはない、「リフォーム」です。

 去年あたりは、悪徳リフォーム業者がしきりにメディアのやり玉に挙がっていましたが、最悪のリフォーム業者はいったいどこの誰なのでしょうか?

民主主義 3:03 pm

今日、2006年12月22日は、数の横暴で成立した改悪教育基本法の公布・施行日です。今日、官報に掲載されて、即日施行されるとのこと。

 何を焦って急ぐのでしょう。

 国民の求めにはほおかぶりして、やりたい放題。

 この民主主義成熟度テストに「立法府では、与党が数を頼んでたびたび強行採決を行う」という項目を入れたい気分です。

 ところで、20日に内示された07年度政府予算の財務省原案では、3月の住民投票で米軍基地の機能拡大・強化にNOを突きつけた岩国へは新庁舎建設の補助金なし。

 一方、米軍再編で負担が増える自治体への交付金は約72億円計上されました。

 まさに、札束で頬を叩く、とはこのことでしょう。

 今回の在日米軍再編問題で、地元住民の思いが投票を通じて示されたのは岩国が初めてです。投票率は58.68%で、その90%近くが日米両政府の中間報告合意案にNOを表明したのです。

 アベ総理が、改悪教育基本法の国会通過を国民が望んだようにいうのはまったくの間違い。しかしこの人は確信犯ですからねえ。

 岩国の民意にも、無視するどころがかえっていやがらせをして、虐めていますね。

 ベトナム戦争真っ盛りの頃、私も岩国に、おまけに米軍基地のすぐ近くに住んだ経験があるだけに、この民意も納得がいきます。米軍はこの岩国からベトナムへ出撃していたのです。おまけに、ここには核兵器も貯蔵してあったと、駐日大使だったライシャワー氏は証言しています。

 つけたしていうならば、父の前任者は私を見て、「女の子は暗くなったら外出してはいけないよ、(米軍)基地があるから」といったものです。

 曲解と悪意に満ちた総理の言動が「美しい」というのであれば、日本語はどうなってしまうのでしょう。

 さあ、今日もEIUの世界基準で、日本の民主主義の成熟度を採点してみましょう!
Ⅲ.政治参加

27.国政選挙への有権者の投票、もしくは動員。
(2000年以降の、国会議員選挙と大統領選挙、またはそのどちらかでの平均動員数。有権者数に対する動員数の割合)。

1: 常に70%を超える場合
0.5: 50~70%の場合
0: 50%未満の場合

 投票が強制的なものであれば、得点は0点。第1問・第2問で0点の場合も得点は0。

28.民族、宗教等々の少数派の人々には、政治的プロセスでしかるべき程度の自主性と発言権がありますか?

1: はい、あります。
0.5: ありますが、重大な欠陥が存在します。
0: いいえ、ありません。

29.議会において女性が占める議席数の割合は

1: 20%以上
0.5: 10~20%
0: 10%以下

30.政治的参加の広がり。政党および政治的非政府組織のメンバー数が

1: どちらかが人口の7%を超える場合。
0.5: 4~7%の場合。
0: 4%未満の場合。

 強制的な参加の場合、得点は0。

31.国民の政治への関わり

1: 大きい
0.5 中ぐらい
0: 小さい

 world-values-survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、政治に大変興味を持っている人や、多少とも政治に興味を持っている人の割合を見て

1: 60%を超える場合
0.5: 40~60%の場合
0: 40%未満

32.合法的デモに参加するつもりの人の割合

1: 高い
0.5 中ぐらい
0: 低い

 world-values-survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、合法的デモに参加してきた人や、参加を考えている人の割合を見て、

1: 40%を超える
0.5: 20~40%
0: 20%未満

33.成人の読み書き能力

1: 90%を超える
0.5 70~90%
0: 70%未満

34.成人人口が政治ニュースに関心を示している程度。

1:高い
0.5: 中ぐらい
0: 低い

 world-values-survey 世界価値観調査)の結果が分かれば、毎日のメディア(印刷物、テレビ、あるいはラジオ)の政治ニュースに興味を持つ人の割合を見て、

1: 50%を超える
0.5: 30~50%
0: 30%未満

35.当局は政治参加を促す努力をしている。

1: はい、しています。
0.5: 少ししています。
0: していません。

 教育システムやたの政治参加を促進する取り組みの機能を考慮する。外国人移住者の投票を促進する手段等を考慮する。

 強制的な参加の場合、得点は0。

(以上)

 第36問以降は次回に回します。

民主主義 3:01 pm

tom12.21
 昨日に引き続き、日本の民主主義の成熟度を採点しよう!

 恐れ入りますが、初めての方は昨日のエントリー、第1問からご覧ください。
Ⅱ.政府機能

13.自由選挙で選ばれた議員たちが政策を決定しますか?

1: はい、自由選挙で選ばれた議員たちが政策を決定します。
0.5: 自由選挙で選ばれた議員たちは、かなり大きな影響力を与えています。
0. いいえ、自由選挙で選ばれた議員が政策決定をするわけではありません。

14.立法府は国権の最高機関で、行政府、司法府など他の権力より明らかに優位に立っていますか?

1: はい、 立法府は国権の最高機関で、行政府、司法府など他の権力より明らかに優位に立っています。
0: いいえ、立法府は国権の最高機関ではありません。

15.政府当局の権力行使に対してチェック&バランスの効果的な仕組みはありますか?

1: はい、政府当局の権力行使に対してチェック&バランスの効果的な仕組みがあります。
0.5: はい、仕組みはあっても、かなり重大な欠陥があります。
0: いいえ、そうした仕組みはありません。

16.政府は軍隊や情報機関から不当威圧を受けていません。

1: はい、政府は軍隊や情報機関から不当威圧を受けていません。
0.5: 政府や情報機関の影響は少ないでのすが、国防大臣は文民ではありません。現在、軍事クーデターの恐れはきわめて小さいのですが、最近も軍部が政権を掌握したり、軍事クーデターが起こったりしています。
0: 政府は軍隊や情報機関から不当威圧を受けています。

17.外国の勢力が重要な政府機能や政策を決定することはありません。

1: はい、外国の勢力が重要な政府機能や政策を決定することはありません。
0.5: 保護国の特徴が若干見られます。
0: いいえ(外国軍の駐留は無視できません。重要な決定は外国勢力が行います。保護国です)。

18.特定の経済的・宗教的団体、あるいは他の強力な国内の団体が無視しがたい政治権力を行使することはなく、民主制といえますか?

1: はい、民主制といえます。
0.5: そうした団体が、かなり無視できないほどの影響力を与えています。
0: いいえ、民主制とはいえません。

19.選挙のない時も、政府が有権者へ説明責任を果たすのを確かにするのにふさわしい、十分な仕組みと制度になっていますか?

1: はい、政府の説明責任を果たすのに十分な制度になっています。
0.5: はい、一応、制度はありますが、重大な欠陥があります。
0: そうした制度にはなっていません。

20.政府の権威は国中に及んでいますか?

1: はい。
0: いいえ。

21.政府の機能は透明で開かれたものになっていて、情報公開は進んでいますか?

1: はい、政府の機能は透明で開かれてたものになっていて、情報公開は進んでいます。
0.5: はい、でも重大な欠陥が存在します。
0: いいえ。

22.汚職はどれほど広がっていますか?

1: 汚職は大きな問題ではありません。
0.5: 汚職が大きな問題になっています。
0: 汚職が広がっています。

23.市民サービスには政府の政策を実行する力があって、進んで政策が実行されていますか?

1: はい、市民サービスには政策実行する力があり、進んで政策実行がなされています。
0.5: はい。でも大きな欠陥が存在します。
0: いいえ。

24. 国民は、どの程度まで自分たちの生活について自由に選択・管理していると感じていますか?

1: 高程度に生活を自由に選択・管理していると感じている。
0.5: 中程度
0: 低程度

25.政府に対する国民の信頼

1: 高い
0.5: 中ぐらい
0: 低い

 もしWorld Values Survey世界価値観調査)の結果が分かるのであれば、「非常に」もしくは「かなり」政府を信頼している人の割合を見てください。

1: 40%以上
0.5: 25~40%
0: 25%より少ない

26.政党に対する国民の信頼

1: 高い
0.5: 中ぐらい
0: 低い

 もしWorld Values Survey世界価値観調査)の結果が分かるのであれば、「非常に」もしくは「かなり」政党を信頼している人の割合を見てください。

1: 40%以上
0.5: 25~40%
0: 25%より少ない

(以上)

第27問以降は次回に。

民主主義 2:55 pm

『エコノミスト』の付属シンクタンクEIUが世界167ヵ国の民主主義の成熟度を評価して、日本を台21位としたことは前の記事で書きました。が、この結果は私たちの実感とかけ離れているような気がします。

 そこでもう一度、私たち自身の目で見た評価が世界基準ではどうなるのか考えてみませんか。

 5つの大きな項目の下に計60の詳細な項目があります。各項目について、それぞれ「1点、0.5点、0点」、あるいは「1点、0点」のどれに該当するか答え、大きな項目ごとに合計点を見るものです。

 では、やってみましょう。
Ⅰ.選挙プロセスと社会的多元主義の実現(ひとつの共同体の中に、民族・文化・宗教の異なる集団が存在している状態)

1.立法府議員・政府首班の選挙は自由に行われていますか?
  選挙は、有権者が自由に投票し選択の幅があるという点で競争が行われているか。

1: 立候補は基本的に制限されていない状態(たとえば、重要政党が禁止されていないなど)
0.5: 選挙プロセスになんらかの制限がもうけられている。
0: 一党体制か、大きな障害が存在する(たとえば、立候補にあたって重要な政党や候補者が禁止されている)

2.立法府議員・政府首班の選挙は公平に行われていますか?

1: 投票プロセスで重大な不法行為はまったくありません。
0.5: 重大な不法行為があります(おどし、詐欺行為)が、全般的な選挙結果に大きな影響はありません。
0: 重大な不法行為があり、選挙結果に影響します。

*質問1の得点が0点であれば、ここの得点も0点である。

3.地方選挙は自由でかつ公平に行われていますか?

1: 自由でかつ公平である。
0.5: 自由だが公平でない。
0: 自由でもなければ公平でもない。

4.全成人を対象とした普通選挙を実施していますか?

1: はい。
0: いいえ。

 法的には、一般に選挙権の排除を容認しています。(例:国籍を持たないもの、犯罪人。軍人を排除する国もあります)。(←すみません。この文章を落としてましたので、新たにつけ加えました)。

5.国民は、政府機関や非政府組織からく身の安全をそれほど脅かされることなく投票をすることができますか?

1: はい。
0: いいえ。

6.選挙運動の機会均等が、はっきりと法によって保証されていますか?

1: はい、保証されています。
0.5: 形式上は保証されていますが、実際には選挙運動の機会が制限されている候補者がいる。
0: いいえ、保証されていません。

7.政党の資金調達のプロセスは透明で、一般に受け入れられていますか?

1: はい、透明で、一般に受け入れられています。
0.5: あまり透明ではありません。
0: 全然透明ではありません。

8.選挙に続いて、秩序だった政権移行の仕組みが明確に憲法に条文化されて確立され、認められていますか。

1: 憲法に明確に条文化され、確立され、認められています。
0.5: 3つの条件のうち2つしか実現されていません。
0: 3つの条件のうち1つしか実現されていないか、1つも実現されていません。

9.国民は、政府から独立した政党を自由に作れますか?

1: はい、自由に作れます。
0.5: 幾分、制限が加えられています。
0: いいえ、自由に政党を作ることはできません。

10.野党は現実に政権を取る可能性はありますか?

1: はい、野党は、現実に政権をとる可能性があります。
0.5: 2大政党制であっても、国政にたずさわる有効な機会が皆無です。
0: いいえ、野党が政権をとる可能性は、現実にはありません。

11.すべての国民が資格制限等なく官公庁へアクセスできますか?

1: はい、すべての国民が資格制限等なく官公庁にアクセスできます。
0.5: 形式上は制限されていませんが、現実には制限されているグループがあったり、あるいは出身地域によって制限されている国民がいたりします。
0: いいえ、官公庁にアクセスするには、なんらかの資格制限があります。

12.国民は、政治に関する市民組織を自由に作れて、国家から干渉や監視をされていませんか?

1: はい、政治に関する市民組織を自由に作れて、国家から干渉や監視はされていません。
0.5: 表向きは政治に関する市民組織を自由に作れますが、なんらかの制限や干渉が条件にされています。
0: いいえ、政治に関する市民組織は自由に作れず、国家の干渉や監視があります。

 以上でⅠ部12問が終わりです。かなり気になる設問がありますね。
 
 Ⅱ部,第13問以降は次のエントリーに回します。 

 なお、訳はとむ丸の手になるものですので、間違い等がございましたらご指摘下さい。

民主主義December 19, 2006 9:38 am

とむ 12.18

 独立系メディア「今日のコラム」に載る池田こみちさんの記事によると、英国週刊誌『エコノミスト』の付属シンクタンクEconomist Intelligence Unit(EIU)が民主主義成熟度ランキングとでも言うべきDemocracy Index 2007を発表したそうです。

 池田さんの記事から要約。

 評価項目は次の5つだが、この下には60項目の指標がある。

①選挙プロセスと社会的多元主義の実現(ひとつの共同体の中に、民族・文化・宗教の異なる集団が存在している状態)
②政府機能
③政治的参加
④政治的文化
⑤市民の自由

 ちなみに、一位にランクされたスウェーデンと20位の日本、31位の韓国について、上記の5項目ごとの評点をみると、

    国                順位   平均得点  選挙   政府    参加    文化    自由
 スウェーデン     1   9.88    10.0    10.0    10.0     9.38   10.0
 日本       20   8.15     9.17    7.86    5.56    8.75   9.41
 韓国                 31   7.88     9.58    7.14    7.22    7.50   7.94

③の政治的参加が5.56と極めて低いポイントとなっている。

 調査は165の独立国と2つの地域を対象とし、上位ランクに入れたのは1位のスウェーデンから 27位対のウルグアイまでの僅か28の国々。ほぼ倍にあたる54の国と地域が不完全な民主主義国に含まれている。

 残り85のうち、30はハイブリッド体制、55は独裁体制と区分されてた。

 民主主義が発達した国に含まれた我が国の20位をどう見るか? 

 EIUの解説では、80年代末にベルリンの壁が壊れ、ソ連が崩壊して以降、世界の民主主義レベルは急速に拡大していったが、21世紀に入ってから民主主 義の拡大にブレーキがかかっている。民主主義の権化?といわれたアメリカ、イギリスにおいても著しい後退が見られているとのこと。

 もともと危うい日本の民主主義の行く末もかなり厳しい。

 教育基本法のタウンミーティングに見る政府自らのやらせ体質の露呈、造反議員の復党騒動に見るお手盛り自己都合体質、自治体の長と選挙を応援してくれた 地元企業との癒着、官製談合の蔓延、裏金づくりやお手盛り手当など自治体の腐敗、選挙の度に下がる投票率や行政の政策立案過程への市民参加のレベルの低さ などあげつらえばきりがない。

 連日報道されるこうした問題はまさに民主主義の程度を反映したものであろう。

 なぜ北欧諸国はいつも上位にいるのか、アメリカ(17位)・イギリス(23位)がなぜランクダウンしているのか、実に深い内容を含んで いる。まさに我が国のデモクラシーの質が問われているのである。

 (以上)

 このランキングを見て、正直いって驚きました。私たちの国の現状を見誤っているのではないか、と。国境なき記者団が評価した報道の自由度は51位。おそらく来年はぐんとランクも下がるでしょうが、51位というこの評価の方が実感に近い。

 私たちの社会では、人が集まったところで政治の話題は巧妙に避けられます。いみじくも知り合いの1人が言ったように、「宗教と政治の話しはごめんだ」という空気がその場を支配して、なかなか政治を語り合う、あるいは議論しあうまでにはなっていません。

 政治家を先生と持ち上げる一方で、「政治屋」と揶揄し、政治は任しっぱなし。それをいいことに、ことに与党政治家たちは政治をほしいままにして、一族郎党で利権に群がる。日本の政界・経済界の姻戚関係は複雑怪奇ですし、その地位を世襲化していくところを見ると、とても民主主義が成熟しているとは思われません。

 その上、宗教勢力が陰に陽に投票結果に大きな影響を及ぼしています。選挙の時、与党政治家が〇〇学会員の集まった場で土下座をした、なんて話しは珍しくなさそうですし、沖縄知事選では期日前投票が問題になりました。また、この沖縄知事選に限らず、地方選挙によく見られる異様に多い有権者数の増減もおかしい。 
 
 そうしたことを考えると、民主主義が発達しているとはとても信じられない気持です。指標となった60の項目を見ていく必要がありますね。

国境なき記者団 ハンドブックDecember 18, 2006 8:22 am

国境なき記者団の『ブロガーとサイバー反体制派のためのハンドブック』に載る匿名ブログの運営方法の要約、第3弾。

 5. ネットサーフィンに高い匿名性を提供する比較的新しいシステムであ るTor (匿名インターネットコミュニケーションシステム)を使う。

 Torとはthe onion routing(オニオンルーティング) のことで、匿名通信を実現するためのソフト。
 従来の匿名通信を実現する方法 として,現状ではmixとproxiesの2種類が存在し,この2つを組み合わせたメッセージ ルーティングの方式をオニオンルーティングというらしい。

 オニオンルーティング・ネットワー クを通じてなされる要求は、世界中からランダムに選ばれた2~20台のPCを経由するので、発信元のPCを追跡するのが難しくなる。 さらに、通信内容も経路も暗号化されるため、当局が投稿内容を見ることは困難である。

何台ものサーバを経由して通信を実現していることになり、直接接続した前後のサーバ情報だけがわずかに分かるにすぎない。
 つまり、ルータBは、ルータAからウェブページ の要求を受け取ったことが分かり、ルータCへその要求を送るこ とになっているのが分かる。しかしその要求自体は暗号化されているので、どのページが要求されているのか分からない。また、最後にそのウェブページを要求 するのがどのルータなのかは、実際には分からない。

 Tor、つまりオニオンルーティングをインストールするのは簡単。
 まずTorのインストーラーをダウンロードし、次にPrivoxyをダウンロードする。 
Privoxyは、Tor使用中、ウェブページを閲覧した際に受信されるデータ(HTML)を ブラウザが読み込む前に特定のルールに従ってフィルタ処理をしてくれるソフトで、ウェブ広告の大半を取り除いてくれる。
 インストール後再起動させてnorep ly.orgをチェックすると、Torシステムによってうまく身元を「隠した」ことがわかる。

  が、このTorを使うことで妙な影響もある。

 彼女がグーグルで検索すると、検索に使う語が、数分のうちに英語、日本語、ドイツ語、 デンマーク語、オランダ語と次々に切り替わるのだ。 

  また、wikipediaの編集が遮断されてできない。

 ネットサーフィンは、プロキシを使わないときに比べて少し遅くなる。 

 結局、取り扱いに慎重を要する内容にアクセスしたりブロ グに投稿したりするときのみプロキシを使うことにするのがよい。

 けれど、Torが機能しなくなるときがある。プロバイダが一部のTorルータを遮断するためである。

 こうして5つ目の方法を見ていくと、これも万全ではありません。

 それにしても、匿名ブログを運営するのは面倒ですね。

 最後の手段は、次回に。

 Torについては、ここここがくわしい。