自民党の英語名はLiberal Democratic Party(LDP)です。
ああ、驚いた。
リベラル・デモクラティック・パーティ。
うそだあ! 看板に偽りありだあ!! とわめいてみたい。
強行採決はデモクラティックではないし、内務省で辣腕ふるったおじいさまを信奉する人を歓迎して皆でいっしょに支えているのは、とてもリベラルとはいえません。
世襲同士で国政上の重要ポストをたらい回しにするのも、デモクラシーではありません。もう3世は当たり前、4世まで何人も出現してきているのです。
実は私、これまで自民党のHPを見たことありませんでした。始めて眼にしたそのHPで、英語表記を知ったのです。
私はてっきり、Conservative Party つまり「保守党」とばかり思っていましたので。
サッチャーさん率いる1980年代のイギリス保守党政権を、1周遅れで懸命に後追いしてきましたし。
さて2000年の総選挙時、コイズミ自民党に票を投じた年輩の男性に理由を聞いたところ、「何かが変わりそうだったから」と答えたのが印象的でした。
何かが変わって欲しい、といっても、もともと人間は保守だと思います。つまり、保守でいる方がストレスが少ないということですが。
昨日までの生活スタイルや考え方を守っていた方が、ぜったい楽に違いありません。
変革をするのには、ましてや変革を続けるのには多大なエネルギが必要ですし、自分自身も傷つくことがあるでしょうが、コイズミ氏自身はそうではなかったようです。
奇妙に明 るいイメージ。底抜けに明るいイメージ、というよりも、陰も深みもない人間の印象があります。大人のイメージではありません。
あっけらかんとして苦労知らず。影はあっても陰はない。クリーンイメージがどこまで本当か、はなはだ疑わしく、影にはいろいろありそうです。
在任5年間で、《いわゆる改革》に邁進できたのは、きっと自分については痛い思いを何も味わっていなかったせいでしょう。
このコイズミ氏の時代、列島の北から南まで、隅から隅まで席捲した「官から民へ」の合い言葉。 これがまた社会保険庁についていわれています。
首相は年頭の記者会見で、「教育の再生」の次に「社会保険庁の改革・解体」をあげました。
ところがこの改革シナリオは、政府・自民党ともにきちんとは描けていないようです。
例として、昨年、自民党の社会保険庁の改革ワーキンググループでとりまとめられた案を見てみますが、2つの方針を示す、2ページの簡単なものです。
|
1.公的年金の運営を再構築し、国民の信頼を回復するため、社会保険庁を廃止し、解体する。
2.組織人員は必要最小限とし、一層の合理化・効率化を図る。
|
ここで、民間の有識者による第三者機関が業務を振り分けて、できる限りアウトソーシングを行うことが説明されています。
(ですが、2.の職員に対する厳しい措置の説明を読むと、不祥事があったのは確かだけれど、なんだか釈然としないなあ。学級崩壊ならぬ国会崩壊とさえ言えるような国会議員の出席率の悪さ、新聞を読む・携帯電話を使用する等の議場でのマナーの悪さの方は問題じゃないの? と言いたくなりますが)。
社会保険庁がとかく問題の多い官庁であるならば、情報公開法が適用できるものにしておく必要があるとの主張が、昨日7日の毎日にありました。トランスペアレンシー・ジャパン事務局長石井陽一さんの発言ですが、同感です。
社会保険庁を民間組織に変えると、次の2点が問題となることが指摘されています。
1.この情報公開法が適用できなくなる。
2.最悪の場合は、破産もあり得る。
この社会保険庁改革がどこまで進んでいるか、ここに掲載されていますが、昨年の臨時国会(9/26~12/19)に提出された法案は次期国会での継続審議の手続がなされなかったために廃案になっています。
与党内でもまとまらずに迷走中。有識者会議に一任されそうだということです。
教育基本法の改悪だとか、防衛庁省昇格法案だとかを駆け足で進め、結局国民の関心がもっとも高い年金問題は、こうして有識者にお任せ、ということになるのだとしたら、いったい国会議員の仕事はどうなっているのでしょうか。
