びっくりしました。戦後、旧軍将校の間でクーデター計画があったとは。
 26日までに解禁された米中央情報局(CIA)の文書で、旧日本軍参謀本部の作戦課長だった服部卓四郎ら旧日本軍幹部らが1952年7月、当時の吉田茂首相の暗殺計画を立てていたことが分かったという報道です。
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  この年10月31日付の文書によると、服部氏ら6人のグループは、吉田首相が国家主義者らに敵対的な姿勢をとっているとして、同首相を暗殺し、首相を鳩山 一郎氏に代えるクーデター計画を立てていた。 しかし、服部氏の友人で元陸軍参謀の辻政信氏が「クーデターを起こす時ではない」などと説得。グループは計 画実行を思いとどまったが、政府高官の暗殺まで検討した、というのですから。

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 写真上は服部卓四郎。下は辻政信。
 2人とも天保銭組なんですね。つまり陸大出。しかも恩賜組陸軍エリート
 胸いっぱいに勲章を着けた誇らしげな姿が象徴的です。

 陸士・陸大出は青春期を寝食共に過ごし、その心情的結びつきは私の想像を遙かに超えそう。同期は学業成績できっちり序列ができ、また師弟の結びつきもことのほか強く、互いに引きたて合いかばい合って、陸軍中枢に君臨する。

 お金はなくとも己の才覚、といっても単に陸士・陸大での成績だけですが、それだけで出世の道を極め、権力を握り、兵を、軍隊を、好きなように動かす。ただし、ノモンハン、ニューギニア、ガダルカナル等々、無謀な作戦を強行し、負け戦を重ねる。

 その戦前・戦中の栄光を忘れられない結果のクーデター計画でしょうか。

 辻はバンコクで敗戦を迎え、イギリス軍の戦犯訴追を怖れ、僧に変装するなどして逃げ、昭和23(1948)年に帰国。戦犯解除となる1950年まで逃避行を続けました。
「腹を切ってお詫びするのが道だがアジアの中で民族の再建を図るため」逃亡した、と強弁しているようです。理屈は後からいくらでもつけられますね。

 逃走中の記録「潜行三千里」はベストセラーになり、52年の衆院選では地元の石川県からトップ当選を果たしたというのですから、またまた驚き。日本の政治の現実をよく表しています(泣)。

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