26日の昨日、 アベ首相は参院予算委員会で、従軍慰安婦問題に関して、「強制性について、それを証明する証言や裏付けるものはなかった」と言って、日本政府による強制性を否定した1日の発言で、元慰安婦の方たちに日本国「首相」として謝罪しましたね。私が見たAFPにもBBCにもアルジャジーラにも載っていました。
なぜ、あんな発言をしたのでしょうか。
ちょっと試しに言ってみた、この国では思った以上に受け入れられたから、案外いいのじゃないか、なんて考えて口に出したとしたら、指導力以前の問題ではないでしょうか。お粗末でした、ではすまされませんね。
もっとも、あの発言をしたときは、外のことなど念頭になかったのかもしれません。
この方の目は内にしか向いていないのでは? と思わせる言動の数々。
この国の中でいかに今の自分の地位を維持するのか、どうやっておじいさま以来の意思をこの国で実現するか、それしか考えていない、と思われても仕方ないようなことを言ったりやったりしていますね。
大日本帝国の栄光と伝統を復活させたい、と願いながらも、アメリカ様には何も言えない。引き裂かれるのは、日本ではなくアベ晋三氏自身かもしれません。
さて、 戦争で心が壊れるとはこういうことか、と思いました。これではまるで使い捨て。
26日毎日新聞夕刊に載った「イラク帰還兵」の話しです。
ロサンゼルスのホームレスの1/3は退役軍人で、さるホームレス収容施設に3人のイラク帰還兵がいる。そのうちの一人が話してくれた。
終戦後も襲ってくるイラク兵を殺した。
そのうち夜も攻撃されるようになった。
赤外線ゴーグルをつけて民家を捜索するとイラク人が何度も、何度も近づいてくる。
遺体を運ぶ。
帰国後、夜中に叫び声を上げ、汗をかいて起きあがり、眠れない。遺体を運ぶ夢を繰りかえしみる。
柔なヤツと思われたくなかったから、医者には行かなかった。
酒を飲んだ。
麻薬も始めた。
2年間、刑務所を出たり入ったりして、麻薬所持と放火で有罪の判決後、PTSDの治療を受けられる今の施設に入った。
星条旗に包まれたひつぎ、墓地、砂漠などを見ると、フラッシュバックに襲われる。
まだ25歳の若い人。私の子どもはもうこの歳を超えています。
才能あるピアニストだったけれどベトナムに従軍して心を病み、クラブのピアノ弾きになっている人のことを、彼を直接知る人から聞いたことがあります。でもそれ以上に酷いことが、くり返されているのですね。
いつか知り合いの若者が、小林よしのりの『戦争論』を読んだ後「国のためなら戦争に行ける」と口走りましたが、現実の戦争は彼が想像したものとはきっと違うのだと思います。
砂漠の嵐作戦とか砂漠の狐作戦とか、そんなヒロイズムのかけらは要りません。
砂漠は、この元兵士にとって心の傷をさらにえぐるきっかけにすぎません。
赤外線眼鏡をかければ、見たくもない敵が見えてしまう。殺される、と思ったらその瞬間には、引き金を引いているのでしょう。
武士道云々で若者の熱気を煽る人の頭の中には、まさか一ノ谷の合戦での平敦盛と熊谷次郎直実の話しが詰まっているのではないでしょうね?
藤原公彦氏は「FTと昼食を」で、「12世紀に成立した武士道は、そもそも剣の道だった。江戸時代に260年にわたる泰平の世が続いたとき、剣の道は道徳 律のようなものになった。貧しい者や弱いものをいたわる惻隠の情、寛容、誠心、勤勉、忍耐、勇気、公平などだ」と語ったといいます。
昔から日本人の心を揺さぶってきた源平の話しを大事にするのはいい。
でもイラク戦の話しには、貧しい者や弱いものをいたわる惻隠の情、寛容、誠心、勤勉、忍耐、勇気、公平などは見えません。そうしたもので若者の戦闘心を煽り、もてあそぶのはおかしい。
この7月で期限の切れるイラク復興支援特別措置法、つまりイラク派遣法を2年間延長しようという法案が、20日、自民党国防関係合同会議で了承されました。
首相は「国連の潘基文事務総長から現地の国連の活動に大変役に立っているという信書が寄せられている。イラクのマリキ首相からも復興支援に役立っているという感謝、自衛隊の貢献を今後も継続してもらいたいという要請が来ている」と説明したそうです。
なんだかなあ……
2月21日の衆院イラク特別委員会で防衛省が「主として多国籍軍への支援」と認め、久間章生防衛相も「国連以外の分野は多国籍軍を運んでいる」と述べたという話しです。
多国籍軍といってもすでに撤退した国も多いですし、イギリス軍までも撤退を日程に入れているというのに。まさか最後に残るのがアメリカと日本とか?!
本当はアメリカを支援するのが目的で、国民の手前「国連の要請」を持ち出したに過ぎないのでしょうから、ここでもアベ氏の二枚舌がなめらかに回っています。
韓国や韓国の人のことについてすぐキイキイ言う人たちも、国連の事務総長だったらいいのかしらん?
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