はるばると、とくらさんの所へ森田実さんの講演を聴きに行ってきました。
2月の衆院予算委員会公聴会での抑制された話しぶりと異なり、 森田さんのお怒りがびんびん伝わってきました。でもけっして、煽るような調子ではありません。それだけにかえって怒りの大きさ、深さが感じられます。
「森田実の時代を斬る」でいわれているように、
「国家の力は地方に存する」(徳富蘆花)のに、地方は軽視され虐げられている。小泉・安倍自公連立政権はブッシュ政権の意向を受けて、日本の地方を衰えさせ廃れさせる構造改革を進めてきた。
全国にある日本国民の富を東京に集中し、それを米国ファンドに移転することにある。自公連立政権は、ブッシュ政権と米国ファンドの代理人・手先となって日本を破壊する構造改革の先頭に立っている。
ということを訴えておられたのですが、メモを取る暇もなかったので、印象に残ったことを少し、使われた言葉そのままではありませんが、備忘録のつもりで記しておきます。
*米軍再編成に伴う自国外の土地に基地建設するための費用をアメリカ以外で負担するのは、世界中で日本だけ。
グアムに建設する米軍住居建設費用の日本側負担は、一戸あたり 72万ドル。1ドル120円で換算すると8640万円。これを米軍は800戸建設するという。
さらに米国国内でこの住宅建設の入札を行うと、1戸あたり17万ドルですむ。
実際の建設費の実に4倍以上の費用を日本はアメリカに提供する。
森田さんがアメリカの友人にひどいじゃないか、と伝えると、いや、もっとやってくれと日本側が言うのだ、という返答があるそうです。
そんな話しを聞いたら誰でも、なぜ? と考えますよね。
国民には極めてサディスティックな政策をとりながら、アメリカには盗人に追い銭状態で、その上このどんぶり勘定ですから。
弱味でも握られているのではないか、とひとこと言われてました。
官邸は議員の弱味を握り、アメリカは政権の弱味を握る、という構図でしょうか?
官邸の握っている情報もアメリカが提供しているかもしれませんね。
弱味と言えば、例のコイズミ純一郎のレイプ疑惑が真っ先に思い浮かびますから、その類でしょうか。
いずれにせよ、この国を引っ張っていく人たちが国民に知られては困るようなことをしでかしていて、その秘密をばらされる怖さのあまり、アメリカの言いなりになっている可能性があるわけですね。
植草さんの指摘したりそな疑惑に加えて、このことも忘れないでおきましょう。
*小泉純一郎内閣における聖域なき構造改革の「目玉」として、「地方に出来る事は地方に、民間に出来る事は民間に」を合い言葉にした国庫補助金の廃止・縮減、税財源の移譲、地方交付税の一体的な見直し、という三位一体改革。
これにより地方から5兆の補助金その他を取り上げて、結局その半分しか地方には税源移譲されなかった。
つまり残りの半分は財務省・国が取り上げたまま返さない。
国が握った5兆円の半分は何に使われるのでしょうか。
*コイズミ改革前には6,000カ所あった産科は、現在3,000箇所になり半減している。
産科、小児科、外科の順に、医療機関がどんどんなくなっている。
こうした医療の崩壊もすべてアメリカに奉仕するため。
これで少子化、少子化と騒いでいるのですから唖然とします。子どもを大切にしない国に未来は考えられません。
2007年度の政府の予算書をつぶさに読まれた森田さんは、こうしたコイズミ政権以来の路線が修正される見込みがないことに対する憤りを、孟子の「民を尊しとなし、社稷(しゃしょく:国家のこと)これに次ぐ」という言葉を使って、国会で静かに批判されました。
国民のためにことをなすのは「選挙で選ばれた政治家」だけである。国家を優先させて国民に負担を強いる政治は、絶望とあきらめを生むおそれがある。抑圧とあきらめを終わらせるのが民主主義の政治の役割だ、と訴えられたのです。
こうした森田さんの言葉を、私たち有権者はしっかりと受けとめる必要があります。
質疑応答では、
・道州制は地方のさらなる疲弊、破壊に繋がる。都道府県が市町村を潰し、こんどは道州が県を潰すことになる。
・教育基本法改定の愚かさ。
・憲法改革の危険な動き。
・住民投票で空母艦載機移転案について受け入れを拒否した岩国に対する補助金カットで対抗する政府の露骨さ。
等々の問題が出されました。
知れば知るほど絶望的な日本政治の現状。
いい加減腹を立てているところに今朝の新聞を見れば、『WiLL』の広告が目に留まりました。
櫻井よしこ以下の傲慢な語り口はいつものことですが、中でも金美齢ワイドショー常連コメンテーターの暴言はピカイチ目に余ります。「知事のホテル代など、庶民の金銭感覚でツベコベ言うな。政治が矮小化する」とあるのですから。
ああ、日頃の低血圧はどこへやら、一気に頭に血が上ります。
政治を矮小化する? 私物化して湯水の如く使えば、大きな政治ができるとでも言うの?
政治は既に、これまでの政権担当者たちの手で矮小化されています。
矮小化したのは、政治理念も何もなく、ただ私欲を主張するのにこぎれいな屁理屈の衣をまとわせるだけの石原慎太郎、アベ晋三、コイズミ純一郎といった政治家そのものではないですか。
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追記: 森田実さんはもう75歳になってらっしゃるということでした。かくしゃくどころか、私たち世代も圧倒するような口調で今の政治を嘆いていらっしゃいます。
2007年度の予算書を手にされたのが、国会へ行く4日前。何十センチもの厚みの予算書をその4日間で、1日の睡眠を2時間ほどにしてくまなく読まれたということでした。
