新しい年度が始まり、テレビでは入社式や新入社員がインタビューに応じる姿を映しています。
家事も一通りすみ、ほっと一息入れてPCの前に坐ってニュースを見ると、「自衛官は人殺しの練習をしている」という言葉が目に飛び込んできました。
上田清司埼玉県知事が、新規採用職員就任式の式辞で、使命を全うしようとする公務員の例として自衛官をあげたとか。その時の発言がこれです。
「自衛官の人たちは大変だ。分かりやすく言えば平和を守るために人殺しの練習をしている。国民の命、財産を守るためだから偉いと褒めたたえなければいけない」
この上田知事の言葉を聞いたときの私たちの怒りや戸惑いは、いったいどこからくるのでしょうか。
「不適切な言葉だった」と知事は釈明したようですが、ある意味ズバリ、世間の人が目をそらしてきたことを表現したのかもしれません。映画やセレモニーではあくまでも美しく描かれるものを、そんなセンスを持ち合わせていない分、正直にストレートに表現したのかもしれません。
人殺しの練習をしよう思ってと自衛官になった人は、誰もいないでしょう。
地震・水害等に駆けつけてくれる災害復旧隊のような自衛隊。
それに自衛隊に入ると、なんでも色々な技術を身に付けさせてもらえるらしい。
体験入隊して、たるんだ精神をたたき直してもらうのがいい、と考える人もいるでしょう。
でも上田知事は、私たちがタブーとしてきたこと、見まいとしていたことを目の前に突きつけた、という気がします。もちろん、知事にとっては至極当たり前のことで、本人にそんな意図はなかったでしょうから、あくまでも結果ですが。そこに戸惑いを感じたのでしょうか。
そして怒りは、平和を守ること、国民の命や財産を守ることを大義名分にして、人殺しの訓練をさせていること、さらには知事自身がそのことに疑問を持つどころが、大いに称賛していることに対して。
多分これは、この方の持論なのでしょう。公私を問わず、色々なところで公言してはばからない光景が想像されます。
平和を守るとか、国民の命や財産を守るとか、そんなことは嘘だと、先の戦争や今のイラク戦を見ていれば思います。
国を守るという意思は美しく尊いものだ、したがってそのために死ぬのは称賛されるべきものだ、と説く人たちにとっては、世間にもうひとつ別の死を思い起こさせた点で、失言と映るかもしれません。
深謀遠慮のなさを感じさせる言動からみると、ずいぶん正直な方です。ですから石原都知事の選挙カーに乗って応援演説もするのでしょう。
そんなことが脳裏をよぎりながらゲンダイネットを覗けば、CM出演が激減していた藤原紀香が一気に6本も出演CMを増やしたという記事。ゲンダイネットは豪華挙式の効果といってますが、私はやはり「石原、そしてアベ効果」ではないかと疑っています。
「少しは反省してよね! だけどやっぱり石原さん!」と支持を表明している8人がこれからどんな動きを見せるでしょうか?
ちなみに石原セレブ応援団の8人は、藤原紀香、北島康介、中村勘三郎、義家弘介、野口健、宮城まり子、佐々淳行、安藤忠雄。ご存じでしょうが、念のため。
裏でどんなことがあったのか、どんな風に誘われたのか、もしくは説得されたのか分かりませんが、手段を選ばず、ですね。
紀香はCM激増、北島は世界水泳で、義家は教育再生会議で出ずっぱり、野口健の場合は、「清掃登山 継続が大切」という寄稿文が、さっそく毎日16面に、けっこう大きく載っています。
私が一番失望したのは、やはり安藤忠雄でしょうか、何となくですが。勝手にこちらがイメージを作っていたのがいけなかったといえばそれまでですが。
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