前エントリー「新自由主義が生んだサイコパス企業」の追記です。
コムスンの実態について、不明なところや疑問点について、さらに詳しく話しを聞いてみて分かったこと。
早番: 7:30~16:30
遅番: 9:00~19:30
夜勤: 8:00~翌朝9:00
早番・遅番の昼間の勤務は、ヘルパー2、3人体制だが、大体2人。
夜勤が1人。
夜勤には一応2時間の休憩が与えられているが、2時間の休憩をとったことはない。ごはんでさえゆっくり食べたことがない。
ヘルパーの仕事では排泄関係が大きな割合を占め、その世話(排泄で汚れた人を風呂に入れることも含む)をしていると、特に夜勤のような1人体制では休む時間がない。
夜勤明けでも、火災訓練だとか誕生会だとかがあると、そのまま午後まで勤務させられる。そんな時は24時間勤務みたいなものだ。
残業手当は1、2時間分しかつかない。
ひと月の間に夜勤は6~7回あったが、だいたい6回が多かった。
入所者の食事もヘルパーが作った。
朝ご飯は夜勤
昼ご飯は早番
夜ご飯は遅番
食事の買い物もヘルパーがした。
これだけ働いて、月収は15万ぐらい。そこからいろいろ差し引かれて、手取りは13万ぐらい。
大学出の男性でもこの収入だった。
年寄りの世話の大きな部分が排泄関係です。ときには大便を周りに塗りたくる人もいれば、衣服からベッドまで汚す人もいます。これについては次のように語っていました。
自分の食事中もそうした音や匂いで喉を通らなくなることもあったけれど、それもある程度は慣れる。それに粗相をして申し訳なさそうに詫びたり、体をよじらせたり、涙を浮かべる人を見ると、けっして怒ったりなどできない。
そんなお年寄りを見ていると、「気にされなくていいんですよ」という言葉も自然に出てくる。
そんなことよりも、とにかく勤務そのものが、とくに夜勤がきつかった。
夜勤が終わって帰れると思ったら、イベントがあって準備をしろ、といわれるのも辛かった。
不眠不休でひと晩働いた後だから、24時間勤務みたいなもの。
食事も買い物から調理までヘルパーしなければならなかったが、計画的に献立を考えて買い出しに行く余裕もなかった。
夜勤時の朝ご飯を作るときなど、材料がなくて困ったこともあり、一度は卵も何もなくて、仕方なくミンチをさらに細かく刻んで使ったことがある。
この時、1人がお腹を壊して、結局、朝から肉を食べさせた、と叱責を受けることになった。
そんな調子で、とにかく悪いのはすべてヘルパーのせいにさせられた。
引き抜かれてホームにやってきた看護士さんは3カ月で辞めたとか、福祉関係の大学を出た若い男性も、この仕事のスケジュールと月収では結婚はおろか、遊び に行くことさえもできないとか、いろいろ話す中で、一度は福祉の道を志しながらも、今度は違う仕事がしたい、といって辞めていく人が後を絶たなかったよう すもうかがわれました。
使い捨て社会を省みて「もったいない」精神をもちあげながらも、人間の使い捨てが平気で行われているのか、と思わず嘆息してしまうのは私だけではないと思います。
コムスン以外では給食の調理員が別にいたが、だからといってそちらが格別いい介護をしてヘルパーの待遇も格段にいいというわけでもなかった。やはり大同小異だと思う、と結論が出るのが、この国の介護の現場なのです。
こうしてどんどん国民を使い捨てていき、最後にはよく言われるアジアからの出稼ぎや移民に頼ることになるのかもしれません。そして、そんな移民に対しては、もっと過酷な待遇で臨み、今フランスなどで問題になっていることに、早晩私たちの国も直面することになるのではないでしょうか。
大学院教育まで無料だったり、子育てに対するさまざまな優遇策やその他の福祉策が用意されたりしているフランスでも暴動が起こってしまうほど、差別問題や矛盾が社会の底辺でとぐろを巻いています。
これに対して子供の教育そのものがすでに社会的・経済的格差を大きく反映したものとなり、福祉政策も充実していないこの国で、いったいどんな世の中が姿を見せることになるのか、想像するのも怖い気がします。
新自由主義は新植民地主義。
*コムスン通信NO.10
削除されているようなので、魚拓をとっておきましたから、どうぞ。
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