今年の6月アベ晋三氏に会った友人の1人が、オーラがあったぁ、といっていた話が耳に入ってきました。そういえば、以前から彼女はアベ氏のことを“単純に好意的に”捉えてましたから。
 私の友人なのに、なぜ? と自問自答しても、友人にもいろいろいる、と答えられる問題ではありません。
 反戦志向が強く良識派の彼女が、なぜ戦前体制を支持する極右で戦争好きのアベ氏を肯定的に捉えたのか? という疑問が私の頭から消え去りません。

 パソコン、インターネット無視の傾向があり、情報がテレビ・新聞のみで、政治的問題で積極的に自らが情報を求めたことがおそらくなかった人ですし、ここ数年私はほとんど会っていませんでしたし。
 彼女にとって、あべさん、いい人よ~、という下関の友人の方が、心理的に近かったのでしょうね。

「いい人」と一国の宰相の器かどうかというのは、まったく別問題ですし、いい人とはとても思えないような政策をいろいろ実行してくれたわけですが、仮にも政権政党で選ばれた人物、ということで疑問を持つことがなかったのかもしれません。
 当然、私たち誰もが持つ有名人好き、というのもあるでしょう。
 人から注目されればオーラも発するようになりますし、政治にそれほど目を向けることのない人にとって、“政治的名門”に生まれて中央政界で華々しく活動して首相の座に上ったアベ氏の光背効果もプラスされるでしょう。

 もっとも9月12日を境にがらっと変わった状況で、この友人のアベ氏評も少しは変わったかもしれません。 

 等々思いめぐらしながらご近所さんへ回覧板を持っていくと、守屋氏喚問の国会中継の声が聞こえてきます。

「20万ガロンとか80万ガロンとか、同じことばかり堂々巡りの質問で、ちっともおもしろくないわねえ」と70代後半の奥さま。

 いえいえ、給油問題の肝心なところが明かされていないだけよ、と私。

 シビリアン・コントロール云々の問題はさておき、週刊誌並みに少々扇情的ではなく煽動的に、

「イ ンド洋の給油活動はね、20万ガロンとか80万ガロンの話しじゃなくて、給油の大半がイラク戦に使われた、おまけに給油する高品質のオイルはジェット燃料 で自衛隊は使っていないものなのよ。それでバーレーンの、米国と関係の深いところから買って、米国にただでやってる、というわけ。それも向こうの言い値で 高く買ってるのよ。

 防衛関係で何か買おうとすると利権が発生するでしょ? 
 国際貢献って言うけれど、単に米国貢献、政治家や高級官僚貢献なだけよ。

 守屋氏喚問を突破口にしてそんな利権構造に突っ込めたらいいのだけれど、政府と与党は何が何でも隠そうとするでしょう?」

 なんて偉そうに解説してきました。解説といっても、相手が興味を持ち続けて耳を傾けるように、口に出す言葉も選びます。
 とにかく、少しでも、妙だな? 変だな? と思ってくれたらいいし、お友達の多いこの奥さまが、そんな疑問を広めてくれたらいいのですが。

 でも、ちょっと驚いたのが、自民と民主が連立したらいいのじゃないの? というこの方の言です。

 もちろん「ダメダメ、そんなことしたら、またまた好き勝手にされてしまう。国民の声を聞いてクリーンな政治をさせるには、好き勝手にするだけの議席をいつまでも与えてはいけないのよ。交代させないといけないの。

 長く政権を取っていれば当然癒着構造と利権構造ができあがって、私たちのための政治はしてくれないのよ」

 と私。
 それにしても自民と民主の大連立なんて、これもテレビのすり込みかな? という疑問が頭をかすめました。つまり、対立ばかりでは政治が進展しないというような論がまかり通っているのでしょうか? 用心、用心。

 そうそう、何でもその方の友人で脳卒中で寝ている夫を16年間介護してきた人が医療費その他の負担増に腹を立てて、役所の担当部局に怒鳴り込んだそうです。

 それも、

「コイズミのこと、殺してやろうごたる」

 と言って。
 口の悪い人でね、とご近所さんは言われてましたが。
 で、相手の反応は、自分たちも困っています、ということだったとか。

“コイズミ改革”以来、ほんとうに困っている人が切り捨てられてきたことをうかがわせる話しでした。
 
  
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