基地の町は人身御供か! ハコモノ以外にも補助金が使える、という甘いささやき
補助金という“アメとムチ”を手に、国が米軍再編計画にもとづく負担を基地の町に押しつけていく。
賛成か反対かで町が2分されたことの辛さ、しんどさ、とまどい、心配等々を、岩国に住む人が語っていた今日13日のクローズアップ現代。
補助金も、もとはといえば税金。 この金をチラチラ見せながら、自治体を懐柔していく防衛省。 言うこときかなかったら岩国みたいになるよ。
岩国はいわば人身御供のようなものだった。 岩国ばかりではない。沖縄は島全体が人身御供のようなものか。
昨年5月23日、アベ内閣の下で「米軍再編法」が強行採決で成立。その揚げ句が、現在の惨状。
「在日アメリカ軍再編への協力の度合いに応じ、基地関係市町村に交付金を支給することなどを盛り込んだ米軍再編関連法案が23日午前、参議院の本会議で可決・成立しました。この法案はアメリカ軍の再編を確実に実行するために2017年までの時限立法として成立しました。
防衛大臣が新たに米軍施設や訓練移転などを受け入れる市町村を指定し、その工事の進捗状況や協力の度合いに応じて交付金を配分することが盛り込まれています」
等と、琉球朝日放送が報じた。
強行採決でも一度成立してしまえば、こうして法として国民を縛る結果になる。
「苛政は猛虎よりも猛々し」
テレビ画面を見ながら、違和感を覚えたこと。 金武町といキャンプ・ハンセンを抱える小さな町の町議会場がとても立派なこと。
金武町では、住民の生活のすぐ隣で実弾射撃が行われる。時には早朝や深夜まで。 そのこと自体が、つまり実弾がいつ町の人に向かって飛んでくるか分からないこと自体が危険。 毎日毎日くりかえされる、銃弾が発射される音の大きさも、発射音そのものも、人間の神経には耐えられない。
睡眠薬に頼ってやっと確保される睡眠って?
そんなことと引き換えに与えられた補助金・交付金の理不尽さを、立派すぎるほどの町会議場のしつらいが物語る。
豪華な議事場も庁舎もいらないから、静かで穏やかな生活を返してくれ! という声が聞こえてきそうだ。
米軍再編法に抗う町に、5人の防衛省の男たちが、腰をかがめ、にこやかな笑みを浮かべてやって来て、甘いささやきを呟いた。
今度の補助金は、ハコモノ以外にも使えますよ。
教育にも福祉にもOKです。 受け入れ度合いによって、10%、66%、100%と補助金の支給も決まってましたが、賛成してくれるだけで、100%あげますよ。 ハコモノだけじゃない、教育にも福祉にも、つまりソフトにも補助金が使える!
こうして町は決断した。
補助金でハコモノを作っても、その3割は地元負担。自治体にはまた借金が増える、という歴史を日本の地方自治体はくり返してきた。
“三位一体の改革”を謳って、そんな地方自治体に割り当てる補助金・交付金を半減し、さらに自治体を絞り上げたところで、美味しいアメが欲しいだろう? と忍び寄ってくる国。
こんな民をないがしろにする国とは何なのか。
国を守るとは、政府の辞書では、己の利権を守り、自分の地位を安全なものにする、ということしか載っていないのだろう。
広大な山が削り取られ、その土砂で岩国米軍基地の南側一帯が埋め立てされ、2400mの滑走路ができる。
