いいなあ、と思わずため息をついてしまったこと。
なんでも、アンデルセンでお馴染みのデンマークという国は、国政選挙の投票率が毎回90%前後あるのだそうです。
その上、2006年の英国の研究者が178カ国の国民の幸福度を調査して、デンマークは世界第1位にランクされたとか。
この調査の対象となったものは、178カ国の基礎データと、約8万人に聞き取り調査した国際機関の発表済みの100以上の報告書の分析。
(1)良好な健康管理 (2)高い国内総生産(GDP) (3)教育を受ける機会 (4)景観の芸術的美しさ (5)国民の強い同一性といった条件が整った国の国民は「幸せ」と回答する傾向が強いらしい。
2位はスイスで3位がオーストリア、米国は23位。 アジア各国は、比較的順位が低く、日本は90位、中国82位、インド125位。
日本と同じ幸福度指数の国が、ガボン、ガーナ、イエメン。
ベネズエラ、コロンビア、ホンジュラス、パナマ、グアテマラ、チリ、ブラジル、ニカラグア、ウルグアイ等の南米の国々の方が日本よりも幸福度が高く、コスタリカはなんと13位。
それを地図にしたものがこちら。 色が薄くなるに連れて幸福度が低くなります。
まあ、2006年調査のものですから現在はちょっと異なるかもしれませんが、まさか私たちの国がここまで低いとは、調査にあたった研究者自身が予想外だったようです。
(1)良好な健康管理 (2)高い国内総生産(GDP) (3)教育を受ける機会 (4)景観の芸術的美しさ (5)国民の強い同一性
といった調査対象を考えると、まあ、(4)景観の芸術的美しさについては確かに疑問符ですが、他の項目はむしろ高いのではないかと思えて、なぜ90位という低い結果がでたのか、ますます分からなくなります。
ただ、その後の(1)良好な健康管理(2)高い国内総生産(GDP)(3)教育を受ける機会等の項目については、このところ問題になっている“医療崩 壊”、世界第18位と大きく後退した1人あたりのGDP、義務教育の子供を抱える家庭の生活保護率の高さ等々を考えると、同じ調査を再度すると、もっと下 がる可能性があります。
また基礎データは別にして、聞き取り調査であまり肯定的な評価がなされていないのかもしれない、とも考えました。
自分はあまり幸せではない、と考える日本人が多い。つまり現実の生活にあまり満足していない人が多い、ということかもしれません。
おもしろかったのは、90%前後と国政選挙の投票率が高いデンマークが、同時に幸福度が高かったこと。
やらせでやたら投票率ばかりが高い国もありますから、投票率が高ければ国民の幸福度は高いとか、投票率と幸福度は比例する、などとは思いません。ですが、選挙への関心の高さと幸福度は、それぞれの国に暮らす人々の営みの表れですから、全然関係ないとは言えません。
むしろ私たちは幸せになるためにも、もっと投票に行こう、政治に目を向けようよ、税金の使い方に関心を払おうよ、と呼びかけたい気持。
そういえばこの国には、投票日には無党派層は寝ていてくれ、なんて本音をばらした“大物”政治家がいましたね。
政治は俺たち政治屋のために俺たちがするものだ、と考えているのでしょう。
生活を見つめることは政治を考えることでもある、という感覚を育てたいし伝えたい。
