自衛隊のイラク派遣問題の時もそうだったなあ、と思う。
 新銀行東京400億追加出資についての公明党の態度のこと。

 二つとも、はじめから結論ありきだったのは、見え見えでした。
 ただ、ちょっとだけ、いちおう、検討するポーズに見せただけ。

「未来に責任を持つ」とか「平和と福祉の党」とか、もういい加減にこんな看板は撤回して欲しい、とつくづく思います。

 2003年12月、公明党の神崎代表が、「治安は比較的安定している」と述べた自衛隊派遣予定地のサモワ視察を派兵賛成の根拠にしたのは、記憶にまだ新しいところ。

 “平和”を掲げた党是の手前、ちょっと工作-演技をしなければならなかった……
 最初からサマワの治安は安定していることに決まっていたわけですから、それをいかに視察の結果に見せかけて自衛隊派遣の口実にするか悩ましいところだったのでは?
 テレビに映し出された、緊張した面持ちの神崎氏の表情にはそんな事情がうかがわれました。緊張というよりも、むしろ不愉快そうに口を結んでいたともいえますが。

 あれをそのまま信じた人はどれだけいるのでしょうか。
 公称何百万人といった学会員も、全部が全部熱心な信者さんということではありませんからね。コアな学会員に折伏されて仕方なしに入信した、という人もけっこういます。

 それでも一応“視察をした”ということを大義名分にして、やっと、公明党はイラク派兵への同意を公にできたのでした。

 今回の新銀行東京への追加出資についても、洞ヶ峠どころか、やはり最初から同意することを決めていた節のある公明党は、

・追加出資は今回限りとする
・四百億円を棄損させることのないよう適切な監視に努める
・経営監視のための組織を新設する

 等々のことを都に求める内容の付帯決議案を付けたことを口実にして、やっと賛意を公にできたわけです。
 笑っちゃいます。でも、笑えません。

 なぜわざわざ検討のポーズをとってまで追加出資に同意せざるを得なかったのでしょう? 
 どうも都議会の自公議員たちが利権を貪るのに、この銀行は格好の存在だったようです。

 当時、自民党と公明党のそれぞれのドンは、自らの選挙区にある、債務返済不可能な不良企業のいくつかを、副知事とともに「融資リスト」に押し込んだ。 2005年当時の筆者の取材ノートに、その一部リストが残っている。こうした「口利き」が横行したため、新銀行東京は、その設立当初から経営難を噂される ことになったのだ。

 
  と、ジャーナリストの上杉隆さんが書いています。詳しいことは「共犯者都議会は新銀行東京400億円公金投入を許すしかなかった」で。

 あああ、中央でも地方でも、国民、住民の財産は政治家に食いつぶされる?
 公明党も、政権与党でいるメリットで、骨の髄までしゃぶり尽くす? 

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