なんだか近ごろ、ずいぶんと“謝罪”が多いですね。
近いところでは山口・光市の事件の判決について、青山学院大の学長が、教員の個人HPでの発言で謝罪してます。
私は常々死刑制度には疑問を持ってきました。
職員のみならず、揺れる死刑囚の身体を押さえることから執行直後の後始末までをする懲役囚たちを含めて、直接執行に携わる人たちの負担がなくならない限りは、どうしても納得できない、と思ってます。
とりわけ、一番人の嫌がる作業を懲役囚にやらせるというのは懲罰的な意味合いが強いけれど、そもそもそうした懲罰は法で規定されているのか、それとも単な る慣習なのか、と疑問が湧いてきます。慣習であれば、そうした新たな懲罰方法が可能なのか、法で規定されていれば、そうしたことが妥当なのか、とも。
問題となった青山学院大准教授氏の発言には、専業主婦云々の発言も含めて、おや? と感じる箇所がいくつかあって、そんな言い草はないでしょう、と思います。
が、「世界では、特に先進国といわれる国々では、死刑廃止のほうがメジャーである。多くの人が言っていることが正しいとは限らないが、これだけ世界の潮流が死刑廃止論を支持しているということは重く考えたほうがいい」などという箇所にはそれなりの主張があると思います。
でも、分からなかったこと。
なぜ、学長が謝罪するの? ということ。
大学側に抗議や謝罪の要求があったのでしょうか。それもたくさん。
こうしたことがこの頃多いのですが、でも、一番謝罪しなければならない人が、一番謝罪してないなあ、と思いませんか。
今、高齢者の方を中心にして日本中の怒りを買っている後期高齢者医療制度は、そもそもコイズミ改革の一環であって、2003年に閣議決定し、例の郵政詐欺選挙後の2006年に自民・公明与党の賛成で成立してしまったもの。
2005年9月11日の郵政詐欺選挙の公約のトップに掲げられていたのに、有権者はコイズミさん、コイズミさん、と狂喜し、コイズミさんはコイズミさんで、民営化をするのかしないのか、と郵政民営化一本で有権者に迫り、圧勝。
これで獲得した圧倒的な数の力で、医療制度改革関連法案が国会を通過してしまった。。。
小泉チルドレンの「よく分からなかった」という発言は無責任の極みですが、こうして思うに、法案の中味はそこそこ分かっていた。
分からなかったのは、国民がこんなに怒る、ということではなかったか、ということ。
刺客やら何やらでおもしろおかしく有権者を楽しませながら有権者を騙したといえるコイズミさん。
コイズミさんを持ち上げたメディアとメディアに登場してきたご意見人士たちも、いっしょになって有権者を騙したといえますよね。
騙した方が悪いのか、騙された方が悪いのか。つまり、詐欺行為を行った人が悪いのか、騙された方が悪いのか。
そりゃあ、詐欺行為を行った人が逮捕・罰せられて、騙された方は被害者となって、財産上の損害は受けるもののお咎めなしですし、やっぱり騙した方が悪い、と庶民は考えます。
竹中平蔵氏といっしょになって純一郎氏が推進したコイズミ内閣の、改革に名を借りた有権者騙しはこの医療制度以外にもいろいろありました。つまり、コイズミ-竹中ラインの過ちはこの医療制度改革に留まりません。
私たちの国で、今、一番謝らないといけないのは、このコイズミ氏ではないですか。
