暴力をふるう政権と戦闘警察の前に、抗議する人々はあまりに無力、狡猾なグローバル企業の前で、アフリカの子どもたちはあまりに無防備
<韓国>米国産牛肉輸入反対デモが過激化…メディア襲撃も
6月28日19時3分配信 毎日新聞
と書いてハムニダさんを怒らせた日本の新聞。29日の朝日では「牛肉問題 暴徒、新聞社を襲撃」です。
襲撃された新聞社とはイ・ミョンバク政権に理解を示す保守系有力紙の一つ、東亜日報で、「機動隊が厳重警戒にあたったいが……警察側は放水で応戦し、深夜まで攻防が続いた」等と伝えています。
BBCのサイトでもこの韓国のデモについてエントリーがあり、こちらの方が日本の新聞よりはるかに事実に即して書かれているのではないか、と思いました。
放水なんていう生やさしいものじゃない、「水大砲だ」と怒るのは、現地で生活をしているハムニダさん。BBCもwater cannon 水大砲と表現しています。
見出し部分には「韓国警察は、首都のソウルでアメリカ牛の輸入再開に抗議する何千という民衆を追い払うために水大砲を使ってきた」と太字で。
掲載されている動画は、この水大砲を浴びせる様子を追っています。
で、
・プラカードの中には、「我々にアメリカ軍はいらない、狂牛病のアメリカ牛もいらない」と書かれたものがあること
・米国政府の要求に屈して国民の健康を軽視する政府へのソウルの民衆の怒りは治まらず大きなままであること
・アメリカ牛は安全だ。そのうち韓国の人々もそのことを分かってくれる、と訪韓したライス長官が語ったその日にデモが起きたこと
「暴力行為を行っているのはどっちだ?」と、この日ソウルで起こったことを、さらにその後、どんなことが起こったか、ハムニダさんが「2008年のロウソク集会と1980年の光州事件」で知らせてくれました。
記事中のリンク先に飛ぶと、警棒を振り上げて女子学生を殴打する機動隊戦闘警察官の姿までありました……何といえばいいのか……。
同じ日のBBCに、ロンドンに本社のある英国大手タバコ会社が、アフリカで、日本でいえば小学生にあたる子どもたちにタバコを売っていることを報じる記事がありました。
舞台はアフリカ。ナイジェリア、マラウィ、マウリチウス等の国々。
BBC TWO(BBCテレビにはONEとTWOがある)のThis Worldという番組のスタッフが調べたようです。
問題の企業は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)。
日本支社もあります。
年齢チェックがなしも同然の音楽イベントを後援。
そんなイベントでは有名人がタバコのブランド名をつけた品物を身につけて登場したり、豪華賞品がもらえる競技会で若者を釣ったりして、タバコの魅力をアピール。
タバコをやるのはカッコイイ、と子どもたちに思わせるのでしょうね。
1箱では買えない子どもたちのために、1本でも買えるばら売りまで。
小売商にはかなりの額の販促金を配り、ご丁寧に店舗をタバコのパッケージと同色に塗る、等々、あの手この手で、喫煙が今でもタブーとされていたりしてタバコの味を知らなかったアフリカの人たちに、それも子どもたちにまでタバコを売りまくるわけです。
1本売りは奨励してません、ご指摘の件については調査いたします、のようなことをBATはいうわけですが。
だいたいマウリチウスではタバコの宣伝は禁止されているというのに、そんなことどこ吹く風。
その結果、心臓外科医がこの国でタバコに関係した疾病にかかる人が非常に多いと報告し、WHOは、現在アフリカで喫煙に関係すると見られる死亡数は1年で10万件であるが、これからの20年間で倍増すると予測。
BBCのスタッフは、英国企業の許しがたい側面だ、と怒ってます。
狡猾なグローバル企業の前に、あまりに無防備なアフリカの子どもたち。
BAT日本法人のHPにも、「企業の社会的責任」が謳われ、次のマークで未成年者の喫煙防止に「(社)日本たばこ協会と連携して取り組んでいる」と言ってます。

こうした企業側の行動規範が、アフリカでは簡単に破られている、それも破っているのは英国企業だ、とBBCは怒るわけです。
しかし、日本とこのアフリカの国々、どこが違う?と問えば、大して違わない、という答えが返ってくるかもしれません。
ばら売りこそはないけれど、未成年の喫煙防止に取り組んでいるかもしれないけれど。
7月12日の築地市場移転反対デモが盛り上がってほしい。
こんな風だったらいいなあ。こんなのもあるけれど、子どもも参加できる様に準備が進められています。デモ当日は、プラカードなど持ち寄って楽しく参加しましょう、とのことです。




