↓ 竹鉄砲
                 竹鉄砲1  玉は円筒形の緩衝材を切ったもの。
 台は直経30センチのスツールですので、だいたいの大きさが分かりますよね。

 玉が発射するとき、ポン! と実に小気味良い音がします。
 とむ丸相手にこれでちょっと遊びました。とむ丸は、一応玉の行方を探すのですが。

 で、コイズミ、アベ、そしてフクダ政権で成立してきた数々の悪法を射るつもりで、この竹鉄砲でポンッ。少しはストレス解消になるかしら。

 熱烈な民主党支持のハリウッドスターが、アン・コールターのバービー人形を持っている、とどこかで読みました。なんでも、大っ嫌いな彼女の人形に火のついたタバコを押しつけるためというのですから、ちょっとコワイ。
 それに比べて、いや比べられないほど、平和なストレス解消でしょう? ポンッ! です。

 先頃閉幕した通常国会は、政府提出の法律案の成立率は78.8%だった(東京新聞6月22日)そうです。これまでは9割前後だったのにと、同紙では「お寒い限りだ」と嘆いていますが、私の方は、これまではそんなにあったのか、とかえって驚くほどです。
 
 で、話題は変わって、27日の「朝鮮日報」に掲載された記事「韓国の政府統治能力、OECD加盟国で最下位圏」で知った世界銀行が25日発表した2007年世界ガバナンス(統治能力)指標のこと。
 
「韓国の評点は100点満点で、民主主義のレベルが67点、政治的安定が 62点、政府の効率性が86点、規制の質が79点、法治が75点、不正腐敗の取り締まりが68点」で「OECD加盟国ではメキシコと並んで最下位圏だった」とあります。

(OECD加盟国の平均評点は民主主義のレベルが91.4点、政治的安定が81.4点、政府の効率性が88.7点、規制の質が91.1点、法治が90.3点、不正腐敗の取り締まりが90.5点)。

 日本はどうなってるの? と少々気になりまして私も調べてみました。
The World Bank:「Governance Matters 2008」の中の「WGI Data Table」です。

 興味の行くままに選んだ国々です。

 戦乱のアフガニスタン、イラク。アメリカが毛嫌いしているキューバ。世界銀行の野望の犠牲になって巨額の債務を背負わされ、最近、もう返済しない、と宣言した国エクアドル。そしてこうした調査でいつも高い評価を得る北欧の国々。その他、気になった国々です。

 調査項目はそれぞれ、

①民主主義のレベル ②政治的安定と非暴力 ③政府の効率性 ④規制の質 ⑤法治 ⑥不正腐敗取り締まり

 
アフガニスタン 14 1 43 56 28 37
オーストラリア 93 79 97 96 95 95
ベルギー 96 71 91 92 91 92
ブラジル 59 37 53 53 43 52
カナダ 93 85 96 94 96 96
中国 6 32 61 46 42 31
キューバ 2 49 29 3 25 54
エクアドル 41 19 13 15 15 20
フィンランド 98 99 97 96 97 100
フランス 91 65 89 86 90 89
イラク 10 0 2 7 1 2
アイルランド 95 89 92 98 94 93
日本 75 85 89 83 90 85
韓国 67 62 86 79 75 68
北朝鮮 0 57 0 0 15 0
ロシア 20 23 42 35 17 16
アメリカ 85 56 91 91 92 91

  グラフにすると次のようになります。

ガバナンスグラフ1

 で、これを、同じ世界銀行の別のレポートにある異なる方法で表すと、グラフは次のようになります(凡例についても、番号、色は同じ)。

ガバナンスグラフ

 で、後のグラフの方が、OECD諸国とそれ以外の国々の違いがよく分かりますね。

  とりわけ目につくのが、イラクとアフガニスタンの②の項目。「政治的安定と非暴力」がマイナスなのは当たり前です。次に目立つ⑤は「法治」。「市民と行政 との関係で法が尊重されているか」「司法が機能しているか」等々以外に「非公式経済の重要性」もこの項目内容に入ってます。

 もちろん、非公式経済の重要性が高いということは好ましいことではありません。

 こちらでは,

「非公式経済」では会社は雇用を少なめに申告し、一部の納税を回避し、製品の質と社員の安全を軽視し、著作権や知的財産権を侵害し、さらには法人組織として登録さえしていないケースがある……
非公式経済の規模を縮小すれば大きな経済的利益が創造される。その恩恵を受けるためには各国政府が重税や複雑な規制システムなどの非公式経済の根本的な原因を是正し、法律をより厳格に施行する必要がある。

 と述べられています。

 日本は6項目の中でこの項目が一番評価が高いのです。
 でも、喜んではいられません。「複雑な規制システム」をシンプルにして、さらには撤廃して、非公式経済をのさばらせているのが現状ですから。ですから上の説明の半分は当たっていないと思います。

 また、もともと資源豊かなエクアドルの評価がこうも低いのは、世界銀行にかなりの責任があることを考えれば、この世界銀行による調査結果で評点が高いのを、手離して喜ぶ気にはなれません。

 *エクアドルについては拙ブログ「米国に反旗を翻す南米:米国・コロンビアVSエクアドル・ベネズエラ」等をご参照下さい。

 なお、他の5項目すべてがマイナス評価に比べ④の「規制の質」のみがプラス評価なのがロシアです。
 ちなみにこの「規制の質」の細目は「行政が正規の手続業務を開始」「管理価格と市場価格」「競争、生産性の高い部門、市場への新規参入が容易」「企業間競争、競争規制協定」などです。
 どうも、自由に競争が行われているかどうか、が見られているようです。

「自由競争」という机上の概念は、現実の世の中では容易に変質することは無視しているのかもしれませんね。つまり「自由競争」は、往々にして「野放し」「放任」という結果に。
  おそらく自由競争では、この調査で測られていないさまざまな要素、社会を構成する人々から組織までの道義心等々が高いレベルにあってこそ良い結果が得られ るのでしょうが、残念ながら利益を追求する過程でそんなものはかなぐり捨てられるのが関の山、という人間社会の現実があるのでしょう。

 日本の83点に対してアメリカはこの項目で91点という高得点をマークしています。フィンランドはさらに高い96点ですが、この国は他の項目も軒並み高く、なんと不正腐敗の取り締まりに至っては100点満点。

 で、アメリカが91点という好成績をマークしているからいいかといえば、パラストの『金で買えるアメリカ民主主義』を読めば、名目上は自由競争でもさまざまな汚い手口のあることが分かります。それに法そのものを変えてしまう、という手もありますしね。

 要は、世界銀行の調査結果も、ちょっと疑ってかかりましょう、ということですが。
 
 では、今日はこのくらいにして。

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