全国学力調査の市町村ごとの結果の公表問題で、橋下府知事がいろいろと叫んでいます。

 9月11日、報道関係者に、

「猛反発しているのは教育委員会の事務局長。全部、教員の代弁者なんですよ。そんなやつらに(公表、非公表の)権限を渡していいのか」
「『調査結果を公表するかどうかは、教育委員、首長、議会など『民主的コントロールが及ぶところ』で審議すべきだ」

 9月14日(今日)、民放のテレビ番組で、

「中立性の名の下に、自分たちの領域は神聖不可侵なんだという本当に恐ろしいような状態。関東軍みたいになっている」

(以上asahi.com)

 なお、この民放のテレビ番組とは、スポーツ報知によればフジテレビ系「サキヨミ」だそうです。

 ただし橋下氏は昨年12月の朝日新聞の知事選立候補予定者座談会では、全国学力調査の結果について、

「何を大騒ぎしているのかわからない。英数国理社が好きなら一生懸命やればいいし、スポーツや絵、音楽が好きならそっちをやればいい」

 と発言していますから、知事になる前と後では、完全に矛盾してます。支離滅裂、といってもいい。それこそ「このざまは何だ」状態だと思うのですが。

 でも、それくらい計算済みの人でしょう。
 
 唐突に「関東軍」を持ちだしたような感じですが、ただ私は、いくら弁護士だからといっても、この方の、歴史に対する姿勢の問題以前に、歴史に対する知識そのものが果たしてどれだけあるのか、とても疑問に思っています。

 彼が初登庁挨拶で、

「教養といわれるものに関しては、通常の38歳より著しく欠けていると思っています」

「繰り返しますが、本当に教養等はありませんので、そこは色々と勉強させてください」


 と言ったことは本当だ、と思っています。

 知らないから、かえって好きなことが言えますしね。

 それにこの方、その場その場で受けの良さそうなことを適当に口走る。たぶん、それで由としているのでしょう。
 それこそ、「最悪。ビジョンも何もあったもんじゃない。(教育委員は)みんなお飾りだ」という言葉はご自身にはねかえってくるでしょう。
 

 大阪府の教育委員会がどんなものか、私は知りません。ですからまったくの一般論ですが、それぞれの自治体が抱える教育委員会の現状がそのままでイイとは思いません。

 でも今の教育の問題が、この知事のように大声で、悪の権化のように教育委員会を叩いて解決できるほど生易しいものではないことは確かです。

 オンリー・ワンの子どもたち一人ひとりが育つ過程では、家庭や社会がどれほどのエネルギーを費やす必要があるか考えると、気の遠くなるような思いにかられます。

 手のかからない子なんて、ひとりとしていない。それぞれが、大人が本気で自分たちを相手にすべきだ、と陰に陽に迫ってきます。一見従順でおとなしい子だって、いつも、あるいはいつまでも従順でおとなしいとは限りません。

 5人も6人も子どもをお持ちなら、それくらい分かりそうなものなのに。
 いや、これからかな。知事になるのが早すぎましたね……もしかしたら、いくつになっても早すぎるのかもしれませんが。

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