ときどき私がのぞくサイトに「Yahoo!みんなの政治」の「政治記事読みくらべ」があります。

 このページ、右派系雑誌から借りてきたものが圧倒的に多い。

 今日の掲載分でも最初のページに載る15記事のうち9記事が『Voice』からのもの。
 わざわざ購入しようとは思わないこの雑誌でどんな話しがされているのか、その一端を知るには都合が良いかもしれませんが、あまりの偏重にかなり違和感を覚えます。

 でもThe Commosからの「拉致はなぜ起きたか」にはちょっと興味を惹かれました。

「ア メリカが北朝鮮に対するテロ支援国家の指定解除をした事で、拉致問題は置き去りにされたとの見方が広がっている。日米同盟を拉致問題解決の鍵だと思っ てきた人は裏切られた気持のようだ。しかし私は拉致問題の解決をアメリカに依存する事に疑問を抱いていたので、むしろ外交の現実や日米同盟の意味を真剣に 考える機会が訪れたと考えている」

 という言葉ではじめながら

「戦後の日本が選択した安全保障体制は北朝鮮には効き目がなかった。日米同盟だけでは拉致事件を防ぐ事も解決する事も出来ないのである」

 と言ってます。

 以下この田中良紹氏の文をまとめて。

・51年9月、主席全権委員である吉田茂総理は、サンフランシスコ平和条約を締結、日米安保条約に署名した。

日本は独立したが、軍事は米国にゆだねられた。

 米軍=番犬 「犬とえさ代は向こうもちだ」と、安保条約反対者に吉田は語る。

52年の「抜き打ち解散」後の総選挙で再軍備を主張する鳩山一郎に勝利し、この吉田路線はその後も続くことに。

・高度成長を達成した日本に対して、米国ではアメリカにのみ軍事的負担を負わせて日本は金儲けに専念しているという「安保ただ乗り論」が浮上。

 85年頃から米国の反撃が始まる。

・91年のソ連崩壊により、日米安保の必要条件が消えた。
 世界では民族主義が台頭するが、日本では逆に、米国への隷属が始まる。

 アジアには中国と北朝鮮が存在する、という「再定義」で、クリントン大統領と橋本龍太郎総理は安保条約を存続させた。

 が米国はは中国、北朝鮮と独自のパイプを持ち、「日本パッシング(無視)」の状態にあった。
日米安保はもはや中国と北朝鮮に日本の力を行使させないための「ビンの ふた」でしかなかった。

 北朝鮮のミサイル実験のたびに日本は米国から高い武器を購入。
 これは、自衛隊を米軍のコントロール化におく結果に。

・日米安保条約によって日本は自立して外交を行う国でなくなった。国益よりも他国の評価を気にし、しかも多少の金があるために研ぎ澄ました外交感覚を持つ事が出来ない。

 戦後復興を成し遂げ、高度成長を達成するまでの日本は世界中から嫌われ蔑まれてきた。
 自民党政権もアメリカの言いなりにはならなかった。
 が、80年代半ばから、米国の「飼い犬」になった。

「麻生総理が所信表明で述べたように、自らを「第92代内閣総理大臣」と歴史の流れの中に位置づけるなら、吉田茂の孫である事を誇るのではなく、吉田路線を 乗り越える新たな日本政治を切り開くと拉致被害者の家族に誓わなければならない。そうしないと拉致問題は永遠に解決されない。そしてこの国は本当にただた だ溶解していく事になる」

 という言葉で田中氏はこの小論を締めくくっています。

 こうした見方はこれまでもたびたびなされてきました。
 あらためてこうまとめられてみると、腑に落ちることしきり。

 で、番犬のえさ代も思いやり予算として78年の一部負担62億円から95年以降の2000憶円台にまで増大してます。
 おまけにその犬はとんでもない贅沢犬だ、ということで時々問題になりますね。

 そうこうしているうちに、すでに「向こう持ち」だったえさ代がこちら持ちになって久しいわけですが、番犬を飼っていた日本自体が、米国の飼い犬ポチになってしまった。。

 このポチになるきっかけは中曽根康弘氏の政権に行き着くわけですが、そのジュニアの弘文外相はライス国務長官に応えて、「ヒロ」と呼んで、とまでに言ってますから、ますます忠犬ポチになってしまいそうです。

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