金融危機とエリートたちの欲とおごり+竹中氏の自己PRはいただけない
今日の朝日。
「米は倫理観を取り戻せ」というタイトルで、米国初の金融危機にドーハ銀行CEOのひとことが。
危機の原因と本質をどう見ているか問われて、
「みんなが失敗した。規制監督当局もだ。欲望に基づくビジネスモデルの失敗だ。これまでの金融の常識を越えて、倫理的な金融のあり方を考えなければならない」
「レバレッジを何回も使って、表面上は資産に基づいているかのように見せても。実際には資産の裏付けのない巨額の証券化商品を流通させるようなやり方に、米国の金融は陥った。そういうやり方をやめることだ。収入の範囲で生活する、という基本に返ることが必要なのだ……」
最後に再発防止策について問われると、
「倫理的金融の慣行を作ることと並んで、誰かが警笛を鳴らす仕組みを作らねばならない。こうなることはみんなが薄々分かっていたのに、勇気を出して笛を吹く機関やリーダーがいなかった……」
私が「素朴な疑問」や「放蕩を尽くす暴力親分に資金援助とは! それはないでしょ、アソウさん」でど素人の私が感じたことはそうそう的はずれではなかったんだ、とちょっとほっとしながらも、高学歴、高収入、それも度はずれ、桁外れの高収入の専門家たちがはまった心理の罠を考えると、意外にもごくごく簡単なことが根っこにあるようで、驚きます。
“金融工学”などというこちらがちんぷんかんになるようなテクニック遣いの“エリート”たちが、至極当たり前の人たちだったのだ、と改めて思います。
ロイターのこちらのページには、苦悶の表情を浮かべるトレーダーたちの姿が。
「住宅価格は値上がりし続けるという根強い『土地神話』」が米国にあったらしいのですが、この神話に誰も彼もが縛られ、住宅価格は値上がりし続けてほしい、という希望から身動きできなくなってしまったのかもしれません。
で、竹中平蔵氏が相変わらずダイヤモンドオンラインで吠えてます。
7頁もめくらないといけないのか、と少々うんざりしながら読んでみますと、何のことはない、金融のことはとにかく難しいから、日本に必要なのはポールソン長官のような人材だ、としか語ってません。もう、そのことだけ。
なんだか、自分こそその人材だ、とでも言ってるようで、なんとも後味悪い記事です。
かつて元郵政民営化担当大臣時代、テレビで、日本郵政は米国の金融機関に出資せよ、といったご自分の見識の無さを少しは反省したのでしょうか。
