陶然とした表情で葉巻をくゆらすアソウ総理の姿が話題になってますが、そりゃあ、おじいちゃんがやってましたもの、していて不思議はないですね。

 ただ吉田茂の場合は単なる嗜好品として口の横端にくわえられている感じで、目は別なものを見据えていたように記憶しています。昔目にした写真ですが。

 そういえば、かのウィストン・チャーチルも葉巻愛好家でしたね。
 吉田茂とチャーチル。たった4歳違いのふたりは、よく見かける写真もおなじような老年期のもので、同じように葉巻を手にしてましたっけ。

 チャーチルはことに戦時中のイギリスで、吉田は戦後の日本で、大きな働きをしたことになってます。
 しかもチャーチルは『第2次大戦回顧録』という大作もものにしてノーベル文学賞をとってますね。 

 まあ、チャーチルはむろんのこと、敬愛する祖父にもとても及びそうもないけれど、せめて形からでも真似したい孫の気持ち。

 まるで逃げ水のように、焦れば焦るほど選挙が遠のくのと同様に、憧れれば憧れるほど、己の無力を実感する。
 
 祖父と向かい合うにも、自分の力の無さを直視できないので、目覚めたまま夢を見ているかのごとく、遠い目をしておじいちゃんを偲ぶより他ない。

 確かに祖父と同じく日本国総理大臣に就任したけれど、それ以外はせいぜい、葉巻をくゆらすぐらいしか真似できない、というところでしょうか。

 
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