今日の朝日朝刊。
フランスで、サルコジ大統領とロワイヤル社会党党首の「呪いの人形」が売りに出されて大評判らしい。
フランスamazonにもこの人形が。
恨みを持つ人物や敵の人形に針を刺して呪いをかけるアフリカの風習から着想したそうですが、日本にも丑の刻詣りという同じようなものがありましたね。
フランスにも黒魔術などというものが。
ルイ15世の寵愛を失ったポンパドール夫人も試みたとか何とか、渋沢龍彦あたりが書いてなかったでしょうか? 相手はマダム・タッソーの蝋人形館に眠れる姿をとどめているデユ・バリ夫人だったかな?
この20cmの布人形には主な発言や政策、エピソードが書き込まれて、気に入らないところに針を刺す、というもので、ご丁寧に、伝記まで付録についているそうです。
サルコジ大統領はカンカンで、逆にロワイヤル氏はおもしろがっているとか。
大統領側が回収するように求めても、発売元は「冗談なのに目くじらを立てるな」と無視を決め込んでいるとか。
洋の東西(これに南北も入れたいですが)問わず、人間の恨み辛みには怖いものがありますね。
売り切れ続出と言いますから、フランスでも政治に対する不満が鬱積しているのかもしれません。
日本でこれをやったら、失言・暴言が多すぎる首相などは20cmの大きさでは足りないかも。
(いや、サルコジ氏も相当なのもだろうから、それでも20cmですんでるよ、という声もあがるかも)。
でも、政治への不満と不信が大きすぎて、収拾が困難になり、さっそく新しい法律ができあがって、製造販売の自粛もしくは禁止なんてことになってしまうおそれも。
まあ、そんな物騒な話しはそのくらいにして、3面の社説の横にはこのところ続いている「経済危機の行方 世界は」シリーズ、「規制緩和と金融工学が元凶」。
本棚に並ぶ分厚いハードカバーの背表紙によくその名を見たサミュエルソン氏が登場。
今回の危機は避けられたはずだ、ブッシュ大統領がクリントン前大統領から引き継いだときは財政は黒字だったから、と断言しています。
これについてはデモクラシー・ナウでトーマス・フランクさんも言及しています。
拙記事「民営化は恒久政権の試み&保守が赤字を積み上げた」「地方自治体の破綻は三位一体の改革で仕組まれたのでは?」をご覧下さい。
保守が赤字を積み上げてきたのに対してリベラルは赤字をとても効果的に使ってきた、とはフランクさんの指摘ですが、サミュエルソン氏もルーズベルト大統領の例をあげて同様のことを述べています。
ブッシュ大統領は「思いやり保守主義」を掲げて当選したが、この思いやりは「億万長者への思いやり」だった点にも言及。
西のブッシュに東のコイズミ純一郎。それに竹中平蔵。
「痛みに耐えろ」とは、「思いやり保守主義」に比べてずいぶんとサディスティックです。
これは対象となる米国民と日本国民の気質の差とでもいうべきものを睨んでの表現でしょうか。
う~ん、私たちの社会では「耐える」ことは美徳ですしね。
介護問題や女性問題にも、その「耐えるという美徳」で対処することを強要されてきたのが私たちの国で、近年にいたって見直されつつありますが、それでもいろいろ揺り戻しがあったりします。
そんな美徳が逆手にとられて、見事にコイズミ純一郎元首相に騙されてしまった世間。
あっ、「世間」と言いましたが、これは「有権者」もしくは「納税者」と言い直したいですね。
