とむ丸の夢

カルトと政治家June 1, 2008 12:52 pm

有害情報から子どもたちを守る、という大義を掲げて押し進められてきた携帯電話のフィルタリングサービスの法制化について28日に自民・民主両党が合意し たというニュースを受けて、あちらこちらのブログでも問題点の指摘から政府主導の規制に反対する声を届けようという呼びかけまで、さまざまなエントリーが 上がっています。

 昨年11月、言い出しっぺの総務省が、 「未成年者が使用する携帯電話における有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の普及促進を図るため」携帯電話事業者3社(エヌ・ ティ・ティ・ドコモ、KDDI、ソフトバンク)と電気通信事業者協会に対し、自主的取組を強化するよう要請したことから一気に流れができたような感じで す。

 

 が、今年1月末には、当の総務省が“過剰規制”がある、と問題視。
 この時問題になったのが、ドコモとKDDIが採用した「携帯電話会社の公式サイトから、有害の恐れのあるサイトを排除し、残ったサイトの閲覧を許可する『ホワイトリスト』」というフィルタリングのやり方だったようです。要は、携帯電話会社が推奨するサイトしか見れない、というもの。

 これにミクシィや楽天が異議を唱え、総務省は「4月をメドにフィルタリングの在り方について検討会の中間報告をまとめ、原則としてブラックリスト方式を適用するよう促していく」ということで対処。

 さらに2月には総務省、警察庁、文科省連名で「携帯電話におけるフィルタリングの普及促進について」という文書を発表。

   本日、総務省、警察庁及び文部科学省は合同で、インターネット上の有害な情報から子どもを保護するため、都道府県、教育委員会及び都道府県警察等に対 し、携帯電話におけるフィルタリングの普及促進について、学校関係者や保護者をはじめ住民に対する啓発活動に取り組むよう依頼しました。

 というものです。

 自主的規制を強化しなさい、と言いながらも自主的な強化しすぎに慌て、さらに普及促進を唱えてその啓発運動に取り組みなさい、というこの総務省のバタバタぶりも、ネットに規制を掛ける難しさを表している気がします。

 こうした動きに、まるで手ぐすね引いて待っていたかのように、すかさず乗り出したのが自民党・高市早苗氏とか日本ユニセフ協会のアグネス・チャンあたりでしょうか。

 そもそも、コイズミ政権時代の郵政民営化騒動の結果で、もっとも先鋭的に、もっとも確実に、現実として私たちの目の前に突きつけられているのが、衆院での自民党勢力の異様な膨張であり、それから生じる、いわゆる“ねじれ国会”でしょう。
 あの異常ともいえる勢力の膨張分の一つの核が、この高市氏かな? もともと選挙にそれほど強かったわけではないですし。
 そんな高市氏がテレビ出演したり、あらゆる手練手管で音頭をとって推進しているのが、ネット規制。

 そう、子ども相手の携帯電話の世界だけとは限らず、大人が使うネットの世界も視野に入れられているようです。

『自主規制では不十分』青少年ネット規制自民法案、高市早苗議員に聞く」 というNIKKEI  NETの記事を読むと、そのあたりのことが分かり、怖さが実感できます。 
 

――パソコンからのネット利用も規制の対象としています――という問に対して、

  家出サイトや学校裏サイトは携帯電話からの利用が中心ですが、残虐な写真やわいせつ画像などの多くはパソコンで見ているという統計があります。放置しておくわけにはいきません。           

   と高市氏は答えています。さらには、

 大人にもフィルタリングをかけたいということでは決してありません。大人は自分の身は自分で守るしかないですから。         

  と言いながらも、

 大人も含めて、端末購入の際は最初からフィルタリングをすべてかければすっきりしてわかりやすいのではと考えました。利用者が大人であればその旨申請してはずせばよいだけなので、手間はかからないと思います。

 

 と述べる高市氏。

 要らぬお世話、と思わずつぶやく私。
 おかしいではないですか。
 経済の世界では、むやみやたらと規制を撤廃して強いもののされるがままに泣く人が後を絶たないというのに、市民生活に手枷足枷をはめようとしているのは。

 この方が法的規制をすべきだとする論拠は、世論調査らしい。

 自民党内でも自主的な取り組みに任せるべきだという意見もあるのは確かです。ただ、実際に携帯サイトをきっかけとした犯罪が後を絶たず、昨年の内閣府の 世 論調査でも9割以上が有害情報を規制すべきと考えているとの結果が出ています。自主的な取り組みだけで100%効果があるならば、こういった結果にならな いはずです。
 
 ……

 先の安倍内閣でITや科学技術の担当大臣としてインターネットを振興する立場でしたから、ここにきて世論調査で有害サイトを規制すべきとの声がこれだけ多いことにショックを受けました。こういった問題に対処できなかったことにとても責任を感じたのです。

 

 が、この内閣府の調査も、どのような構成でどんな設問内容を設定したのか、等々、いろいろ疑問が浮かびます。

 こうした問題についてはこちら、「高校PTA会長がネット規制法案に反対する理由」をぜひお読みください。

 
 高等学校PTA連合会の高橋正夫会長のインタービューでは、以下のように伝えられています。

 ネット規制を望む根拠として、出会い系サイトなどでの犯罪のほかによく利用される内閣府の「有害情報に関する特別世論調査」の結果についても懐疑的だ。

  「9割以上の人が何らかの規制を望んでいる」とマスメディアで紹介されることが多いが、実態を知らずに答えてい る可能性があることは「携帯フィルタリング『強制反対派』に支持が集まらない理由」にも書いた。高橋会長は「高校生について90%はありえない。よくわか らない数字が独り歩きして『保護者の希望がこうだ』と言われても困ってしまう」と反論する。

(赤字で強調はとむ丸)

 

 またPTA連合会が行った「デジタルメディア社会における子供の健全育成」とのタイトルでのPCや携帯について高校生、保護者の意識を調査の結果は次のようだったそうです。


 アンケートには生徒3881 人、保護者2601人が回答。報告書によれば、「ネット上でいじめを受けたことがあ りますか」との質問には93.6%が「いいえ」と答えている。「もし携帯が使えないとしたらどう思いますか」という質問には半数が「それほど困らない」 「まったく困らない」と答えた。

 高橋会長は「若い子がみんな同じように携帯で問題を抱えているかのように報道されたり、語られたりすることが非常に悔しい。みんなが携帯やネットを使っているわけじゃないんです」と実情を訴え、問題はメディアリテラシー教育にあると分析する。

                                                                                                               

小学生と高校3年生が同じフィルターというのはおかしいでしょう。
 ……

 高校の教科「情報」についても、実際に授業で教えられているのは、単にPCリテラシーであって、メディアリテラシーではない。そのことを高校生も保護者も分かっていない。
 ……

  いまの保護者は理解できていない。連合会は保護者を集めることはできるので力になれると思います。裾野のほうまでやっていけるという気がしています。
 

 さて、Niphoneseさんは「そもそもこの法案を作った人々は,コンピューターやインターネットについて一体どの程度の知識を持っているのか,という素朴な疑問を抱いている」と言われます。

 つまり、海外サイトについて有害指定がなされた場合に,青少年のサービス利用を規制することは法的に可能なのか? また、フィルタリングソフトのPCプレインストール義務化にしても、プレインストール機を使わず、自分でOSをインストールした場合などは、規制は無意味になってしまう、といった趣旨のことを言われてます。

 そういえば、以前に私は、国境なき記者団の「反体制派ブロガーのための手引き書」を訳してまとめておりますが、その気になればいくらでも“検閲”を逃れることができる、ということです。

(なお、この手引き書のまとめについては、たしかまだ最後の部分は訳してなかったと思います。それでも、いろいろと網をかいくぐって活動することはありえるのだ、と感心してしまいました)。

 ただし、私たちのような一般ブロガーは、おそらくそこまで面倒なことはしないし、したくない、というのが本音でしょう。
 逆に、悪意があればいくらでも暴れることができる、ということ。
 現に、いろいろと対策が講じられているのに、相も変わらずスパムは後を絶ちません。

 結局、規制されるのは私たち一般の国民、ということになりそうです。

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カルトと政治家May 18, 2008 9:01 pm

「カネは都の税金だよな。それまでして見たいかね。私はどうでもいい」とレンタル料1億のパンダについてイシハラ都知事が発言するさまをニュースで見て、つくづくこの方は政治的にも人間的にもどれほど信用できる人か疑わしい人だ、と思いました。

「カネは都の税金だよな。それまでして○○したいかね」

 というせりふは、そっくりそのまま、イシハラさん、あなたにお返ししますよ、と思わず反応した人は多いのではないでしょうね。

 このイシハラ氏、己の信条を政治行動のバックボーンにしているような人ではなく、ただ大衆の溜飲を下げることだけでそれなりの支持を維持してきた人でしょう?

 私もこれだけの税を使ってパンダにこだわるのはおかしいと思いますが、それを税云々とこの方にに言ってもらいたくない。
 豪遊とかイシハラ銀行とか、公私混同のまるで暴君の為政者がよく言えたものだ、と別な意味で感心してしまいました。

 これは彼がまったく分かっていないのか、それとも意図してやっていることなのか。

 分かっていないのだとしたら、こんな愚かな小皇帝をトップに戴いた日本の首都の不幸であると同時にそうした選択をした首都の有権者に、今の私たちの国のありさまを見る気がします。
 意図していることだとしたら、世の中の不満や疑問を吸い上げる嗅覚だけでこれまで世間を渡ってきた人なのでしょう。

「職員会議で教職員による挙手や採決の全面禁止」という、教育の場ではおよそ考えられないような通達のそもそもの出どころであるイシハラ都知事の暴君ぶりを知るにつけても、なぜこんな人物ができあがったのか、ちょっと興味がありますね。怖いもの見たさ、かもしれませんが。

 そういえばこの方が名を連ねる日本会議ですが、そこの草の根会員の話を聞かされたとき、思わずのけぞったこと。

 原油高騰でガソリン代灯油代の値上げが私たちの生活にも影を落とし始めたことが話題になって、年金基金などの投資家やヘッジファンドなどの投機資本が原油先物取引に参入しているからだ、という話しになったとき、件の日本会議草の根会員は、資本と聞いただけで俺は受けつけないぞ、と口にしたこと。

「資本」ときくと、『資本論』を著したマルクスなどを思い出すからだそうです。彼の頭の中では、資本主義は善、社会主義は悪、という価値観がしっかりと根を生やしています。

 ワーキングプアだっていて当たり前。格差はあってよし。その理由は、格差をなくそうとしたら社会主義になるからだ、と断言したのも件の人物。

 この論理の飛躍には対話は不可能、と今更ながらに思い知ったことでした。

 イシハラ氏の論理と相通じるでしょう?

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カルトと政治家April 27, 2008 11:04 pm

うわあ、おじさんたち、怒ってる。
 今日プールで泳いだ仲間はおじさんたちが多い。

 いつからガソリン上がるんだぁ? 
 盗る取ることばかり考えやがって!!

  といった調子。

 本当に再議決するのでしょうか。 

 自民党さんも公明党さんも、本籍地自民党の民主大江康弘・渡辺秀央のおふたりも、同じく民主の山下八洲夫さんも、こんな怒りを無視するんでしょうか。

 さてさて、今日はガソリン税の話しではありません。
 私がよく行く「katolerのマーケティング言論」にエントリーされている「私を靖国に連れてって!~靖国アミューズメントパーク化計画」のご紹介。

 katolerさんはそこで、「戦争パノラマを展示する見せ物小屋空間としての『靖国』」の話しをされています。

 もともとは坪内祐三著の『靖国』で語られている、まさに目から鱗の靖国神社譚。

 建立当初の靖国は大鳥居の下で日本で最初の競馬が連日行われたり、サーカス小屋などができてにぎわっていたそうです。

 笑ってしまったのがこの写真
 TDLのシンデレラ城顔負けの様式建築物の前に時代がかった扮装の男女4人。男性の方はわらじ履きに股引・法被とおぼしき姿。ぜひ、katolerさんのページで拡大してご覧下さい。
 靖国神社の付属施設、遊就館も現在の建物は昭和になってからのもので、明治期に最初に建てられたのは、イタリア人雇われ建築家カペレッティが設計したロマネスク様式の建物である、この写真のものなのだとか。

 敗戦直後にはGHQとの間で実際にアミューズメントパーク化構想が持ち上がったことも、私には初耳。
 なんだかんだ言いながら、私も含めて、みんなは靖国のことを知らなさすぎるのじゃないかしら、と思った次第。

 だいたいが、西郷隆盛が唯一尊敬する人物だと明言し、この靖国神社を崇敬している稲田朋美氏は、ここに西郷隆盛は祀られていないことを知らないようですし。

現在の遊就館の姿は、靖国というものが、その出自から本質的に持ち合わせている「見せ物小屋」としての遺伝子が色濃く反映されたものと考えるべきなのである。

 靖国という場所は、現在の左右によるイデオロギー論争の際などに、両者がアプリオリに前提としているような青白く痩せたものではなかった。特に昭和~太平洋戦争時には「国家神道」というインチキ宗教の受け皿にさせられたおかげで、歪んだ姿になってしまった。

 ……

 祝祭空間としての靖国の原点にもう一度還るのだ。

 とkatolerさんが喝破していることに、思わず拍手。

 そういえばつい60数年前まで、私たちの国は宗教国家でしたよね。国家の根幹に神道という宗教を持ってきたという意味で。

 そんな国家の装置の一つが靖国であり、全国津々浦々にわたって学校に置かれた奉安殿でしょう。

0004l←天皇・皇后の写真を安置した奉安殿。    
   ↓
     Senseki6
  

 戦時中の学校におかれた奉安殿に、子供たちは登下校の際、最敬礼をし、この前で行われるセレモニーでは、咳ひとつ、クシャミひとつ、ましてや鼻をすすることなどもってのほか。ひたすら直立不動で教育勅語を聞かされていました。

 宗教国家というのは、国民を一斉に一つの方向に向ける意味では、為政者にとっていかにも都合のいいものでしょうね。
  自分の思い通りに民を動かしたい、なんて、政治に携わる人たちがつい抱きがちな妄想なのでしょうが、いつもなにがしかの割合でそんな妄想の相手をしない人 たちがいるわけです。これは政治のことに限りませんが、世間で主流になっている考えに“否”と言うのは大変なエネルギーが要ります。

 どうしてそういうことが可能か考えますが、なかなか結論は出ません。
 科学性・合理性が云々されたりしますが、それだけではない、ちょっと違う気がします。
 やっぱり、何かおかしいぞ、という感覚をとっかかりにして、人と考えは違っても自分は自分、と考えているような気がします。
 でも、そんな感覚はどこから生まれてくるのか? と思うと、やはり分かりません。

 う~ん、袋小路に入ってしまいそうだ……

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カルトと政治家April 23, 2008 6:57 pm

近ごろ、生まれ育ってきたこの私たちの社会が、ちょうど湿気を吸って徐々に崩れていく砂糖菓子の塊のように、ズルズルと鈍い音をたてて崩壊していくような怖さを感じています。

 街に出ればいつもの見慣れた光景が広がり、耳に入るざわめきも毎度お馴染みのものだけれど。
 昨日のスーパーではおばさん同士の連れが、みんな上がってるけんねえ、といいながら傍らを過ぎていきましたが、それだけではないのよ、という言葉が喉まで上がってきました。

 市民生活に対する規制の網がどんどん広がってきて、その網目も細かくなってきていませんか。

 なんでこんな社会に? という思いが胸いっぱいに広がって、“とてつもなく”気色悪い日本になっていくような気さえします。

 自民党高市早苗氏がとりまとめたネット規制法案
 同じく自民党稲田朋美・有本治子両氏の映画『靖国』への横やり・上映阻止活動
 広告塔なのでしょうか、アグネス・チャンが旗を振る、国連ユニセフとは別物の“財団法人日本ユネスコ協会”の「児童ポルノ規制」と、自民党高市早苗氏が推進する児童ポルノ法改悪改正などなど。

 なお、ネット規制、児童ポルノ法改正については民主党も関わっています。


「千葉景子総務委員長(児童買春・児童ポルノ処罰チーム法改正案検討チーム座長)、神本美恵子『次の内閣』ネクスト子ども・男女共同参画担当大臣、小宮山 洋子ネクスト文部科学大臣らの女性議員は2日、党本部でトーマス・シーファー駐日米国大使と『児童ポルノ規制』をめぐり意見交換し」、

「日本での法規制強化、単純保持を処罰の対象にした場合、警察権力の乱用につながることへの危惧も示され、このようなことがないことがしっかりと示せないといけない」という日本側の指摘に対して大使側からは、

「今虐待されている子どもを救うことを優先すべきではないか、乱用をしたいと思えば他のことでもできてしまう。保持の定義をしっかりするなど、乱用につながらない取り組みはできる、といった意見が出された」

 等々。

 民主党高井美穂氏は、

「 私が事務局長として議員立法を進めている『子どもが安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案』の中間報告が、民主党『次の内閣』で了承されました。
  携帯やPCを通じてのインターネットに、子どもが犯罪に巻き込まれる情報が氾濫している状況に危機を感じ、一昨年秋、私が国会で初めて取り上げたのがきっかけです」

 など、ご自身のサイトで述べている。。。

 プロフィールを見れば、なんだ、うちの子と同じ歳……。

 このくらいの若いお母さんたちって、いい子を育てたい、というエネルギーはものすごい。
 でも、「禁止すればすべからくことはうまく納まる」ような錯覚を持ちがちなんだよなあ、とぼやきたくなります。高井氏がおかあさんかどうか知りませんが。

 現行の児童ポルノ法の改定で問題になること、つまり「児童ポルノの単純所持の違法・処罰」化では、悪意のあるものではなく善意の人間が容疑の対象になる恐れが大きいことをどう考えているのか、納得できるような説明が見あたりません。
 ただただ、児童ポルノは絶対ダメというだけ。
 
『児童ポルノ法改正』に潜む危険」を小寺信良氏が分かりやすく書かれていますので、ぜひご一読下さい。ことに、氏も言われていますが、青少年に対する性的虐待をなくす、という目的が、なぜこうもすぐあぶなっかしい規制になってしまうのか、財団法人日本ユニセフ協会の怪しさもあわせて何とも理解しがたいところです。

  今回の規制について、「自民党の『児童ポルノ禁止法見直しに関する小委員会』(森山真弓小委員長)は10日の会合で、性的な姿態を写実的に描いたアニメや CGなど被写体が実在し ない創作物について、規制を見送ることで一致した」ということですが、ご存じ高市早苗同小委員会事務局長はこんなことを言っているそうです。

速やかに法改正の第1弾を行うための現実的判断だ。 (毎日jp10日)

 

 今回は見送っても、第2弾、第3弾があるぞっ! ということでしょ?

 1999年に制定された法律では効果がないからと、一層強化して締め付けをするのが今回。
 次回はどうなるか、分かりませんが、高市氏の胸の中ではもう決まっているのかもしれませんね。

 冤罪を生み出す環境をそのままにして規制の網ばかり広げ、目を細かくして、いったい何を捕らえようとしているのでしょうか。

 こうして市民生活はいよいよ不自由になって、物価高と合わせて二重苦。年金の不備をあわせれば、三重苦です。

 窒息しそう。

 

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カルトと政治家April 10, 2008 11:05 pm

報道2001らしい。
 日曜の朝、家人のつけていたテレビに高市早苗氏が映ってました。
 この人が出てくるときは要注意だ、と思って家事をしながら聞き耳を立てていると、どうやら学校裏サイトとネットいじめがテーマのようでした。
 被害者らしき若者が何人か登場し、たびたび高市氏の顔が画面に大きく映る……胸騒ぎを覚えながらも不愉快さに耐えられず、サンデーモーニングに切り換えました。

 学校裏サイトで理不尽ないじめにあった話しは、きっと本当の出来事で、ごく普通の中高生たちがネット上で同級生を陥れたり陥れられたりする現実は、たしかに今の社会の現実なのでしょう。
 DISAMOND on lineには、そのあたりの事情が説明されています。

 しかし被害にあってテレビカメラの前で自分の経験を口にする若者の前で、救いの女神のような顔をしてしたり顔で語る高市氏の姿に、なんとも違和感を感じてしまいました。

 ニコニコする高市氏は、自分を中心にしてとりまとめたネット規制法案に大いに満足して、それを宣伝する目的でテレビ出演したのでしょうし、その宣伝に一役買うのがいつものフジテレビ、というとても分かりやすい構図。

 で、この法案の問題点等についてはさまざまなところで取り上げられていますが、ヤメ蚊さんの所にも。

 こちらでは自民党議員からも問題の指摘が相次ぐほどの“悪法案”ぶりが言われています。

 萩生田光一内閣部会部会長代理が「基本的には、この法案が自民党の考え方である」と述べたそうですが、そんなことで、どこが「自由」で「民主」なのか、党名を変えて分かりやすくしてください、と腹が立ちます。

 学校裏サイトのいじめの実態を訴えることでネット規制を容認させる世論を作り上げようとする高市氏の、規制すればことたれり、という認識は、そもそも「自由」と「民主」に反するでしょっ。

 明治生まれの義母でさえ、人の口には戸は立てられない、と言ったものです。
 物言わぬは腹ふくるる思いで、王様の耳はロバの耳よろしく、自民党は○○だ~、高市早苗は○○○だ~、と穴掘って大声でわめきたい誘惑にかられそう。

 子どもが学校裏サイトでいじめられたら、私だったらどうするだろうか、と考えながらも、ネットいじめ対策を口実にした高市氏の卑しい動機にどうしても関心が行ってしまいます。
 
 いつの時代も、ひとたび権力を握ればいかにそれを維持していくか、ということばかりに腐心する人の多いこと。自分ばかりが正義だ、とばかりに規制強化に乗り出す人が多いのには呆れるのですが、このごろ目につくのが、一連の女性議員たち。
 一種の広告塔なんでしょうかね。

 西のアン・コールター、東の高市早苗……なんて持ち上げるのもイヤだな。

 育児と老親の世話に関して、経験者が語るのは圧倒的に悔やむ例が多い。
 うまくやった、私はとてもいい娘だったとか母親だったとか話すのを、私は聞いたことがありません。みな、あの時こうすれば良かった、ああすれば良かった、という後悔ばかりです。

 で、私が子育てについて後悔するのは、なんといっても当の子ども、つまり我が子の言いたいこと、言っていることに耳を傾けなかったこと。
 もっと時間をかけて、子どもの背丈に合わせて腰を下ろし、相手の口から少しずつでも言葉が出てくるのを待つべきだった、と昔をふり返るたびに胸がチクッと痛みます。
 
  ネット規制をする前に、教師や親もいっしょに、携帯電話そのものについてもネットの利用についても、じっくりと子どもたち自身に考えさせて、話し合うこと が大切ではないでしょうか。ましてや携帯電話を利用する年齢になれば、考えること話し合うことこそが必要ではないでしょうか。

 権力で規制を押しつけるのは簡単ですが、実際の効果は怪しい。むしろ、百害あって一利なし、になる可能性大。

 大事なことは、自立した人間が自己を律しながら自分の行為・行動を決めること。この、自立した人間に育てるのが教育でしょう。

 携帯電話を持つ年頃になれば、ケータイやネットについて導入前も導入後も、友だち関係から社会との関係までも子どもたち自身が考え、大人の懸念も伝えることが必要ではないか。
 これには当然時間も手間もかかるが、規制だけでこと足れりとするのは、あまりに安直で「教育」の名に値しないのではないか。

 と、まあ、そんなことを考えました。
 ほんとうに高市氏が子どもたちのこと教育のことを憂えているならば、そう考えるのではないか、とも。

 まあ、この方は子どもを育てた経験はないでしょう? とは言いたくありません。世の中には子どもを持たずともずっと愛情の溢れた人たちがたくさんいます。
 それに大人は必ず子ども時代を経験しているわけですから、分からないときは自分自身に聞けばいいのです。

 とにかく高市早苗さん、ネットいじめ対策をきっかけにして一般の市民に規制をかけよう、というのでは、ネットで被害にあった子どもたちへの、まさに冒涜になるのではありませんか。

 
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カルトと政治家 7:24 pm

死ぬのはやつらださんのところで知った参院内閣委員会での有村治子議員の質問の様子を掲載した産経アビル氏のブログを、物好きですね、のぞきに行ってきました。

 コメント欄には、

「『反日映画』に、国民の税金を使うなど、家財没収の上、蟄居閉門ですね。この部長」

「有村治子議員 GJ!ですね。

この反日映画に750万の助成を決めた専門委員のメンバーをオープンにして糾弾しなければなりません」

 等の意見がずらり。

 でも、試写を見た議員の方々にもさまざまな感想がありましたし、「反日」と断定した人もまだ見ていないのでしょう? イナダ先生の意見はイナダ先生の意見。
「反日」の定義そのものにも異議がありますが、虚心坦懐に先入観を排して自分の目で見てみるのが一番でしょう。
 
 もともと世で評判になったものにはちょっと斜めに構えてすぐにはとびつかない私でも、こうまで賛否両論入り乱れていろいろ言われているこの映画に、がぜん興味が湧いてきました。
 もちろん、ぜひ公開をしていただきたいし、ぜひ見たい。
 
 なお、有村治子氏の名前はよく覚えています。去年の参院選の時、下関の神社にポスターが掲げられてましたから。

 山谷えり子、稲田朋美、そしてこの有村治子の3氏、みんな感じがよく似ているなあ、とポスターを見て思ったものです。

 もしかしたらこの人たち、アグネス・チャンの「財団法人ユニセフ協会」と同様に「児童ポルノ禁止法」改定で単純所持に罰則で儲けようをもうけよう、という動きに関係するのかしら? と思って検索すると、有村氏がヒット。

  鳩山邦夫法相は4日の参院予算委員会で、児童買春・児童ポルノ禁止法をめぐり、児童ポルノ画像を所持しているだけで処罰する規定を新設すべきだと の考えを示した。有村治子氏(自民)の質問に答えた。単純所持に対する処罰を求める考えは根強く、法相発言をきっかけに法改正に向けた動きが進む可能性が ある。

 現行法は販売目的所持や違法画像提供などが処罰対象だが、抑止効果が上がっていないのが実情。有村氏は「子供の人格と人間としての尊厳を踏みにじり、生涯に及ぶ被害があまりにも甚大だ」と、単純所持も規制対象とするよう求めた。    (毎日2月4日)

自民党がまとめた児童買春・児童ポルノ禁止法改正案の骨子案

 
・児童ポルノに関する禁止行為(製造、輸入など)に「(目的にかかわらない)所持」を追加

・「所持」の範囲の限定(「入手経緯が受動的で、保管していることを知らなかった場合など」の除外を検討)

・「所持」に罰則規定を設ける           (朝日4月3日)



 ひぇ~、 わが家のアルバムにもまだ幼い頃の子どもたちの写真がいろいろあるわあ~。もしかしたら、中には……? と思わずあせってしまいました。

「目的に関わらない」とか「入手経緯が受動的で、保管していることを知らなかった場合など」とかの除外事例にあたる、と誰がどこで判断するのでしょうか。

 最近は、経済界の規制緩和とは逆に、市民生活上のこんな規制強化話が多いですね。

 統一協会の純潔キャンディーを思い出したのは私だけでしょうか?

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カルトと政治家 7:23 pm

世界中で極右の嵐が吹きすさぶような、そんな社会にしてはいけない。

 オランダの極右政党自由党の党首ウィルダース下院議員が、過去の大きなテロ事件とイスラム教の教えを結びつけた『フィトナ(闘争)』と題する短編映画を公開してイスラム世界の反発を招いているようです。
 
 映画『フィトナ』そのものも  、「アラビア語に興味があります」さんによれば、誤解と曲解に基づいて編集された内容になっているようです。 
 
 こちらによると、ウィルダース下院議員よりエールを送られたデンマーク、ラスムッセン首相は、

首相及びデンマークは表現の自由を大切にするが、ヘアト・ウィルダースが描く価値観や視点を共有するものではなく、これとははっきりと距離を置くとし、信仰や民族的背景によって一定のグループの人を悪者とするような発言、振る舞い、表現を非難する。


   と、公式にコメント。

 また国連の潘基文バンギムン国連事務総長は、

不快なほど反イスラム的な映画の放映を最大級の表現で非難する。

差別発言や暴力の誠意道は正当化できない。表現の自由の権利の問題ではない。自由は常に社会的責任を伴わねばならない。

隔たりはイスラム教徒と西欧社会の間にあるのではない。少数過激派の間にあるのだ。

  等と、声明で述べたそうです。
                                                                                        

 一方、私たちの国では稲田朋美議員が公的助成金を受けたことを問題にして『靖国 YASUKUNI』を俎上に載せたことから、公開予定の映画館が次々に上映を中止する事態になっています。それも街宣車による抗議を受けた映画館側が“自主的に”判断したのだとか。

 かつての日本は、大戦前夜も、戦争が始まってからも、きっとこんな風にメディアも社会も「自主規制」をしていって、自由と民主主義をどんどん譲り渡していったのだろうな、ということが実感として迫ってきます。

「表現の自由は尊重されるべきで残念だ」と述べる稲田氏は、してやったり、と今頃にんまりしているでしょうか。

 町村官房長官の上映中止についてのことば。

いろんな嫌がらせや圧力で表現の自由が左右されるのは不適切だ。



 同じく町村氏の稲田氏の行為についての言葉。

稲田さんは言論の自由はしっかり護られるべきだとも述べており、そのことが上映中止につながったとは考えない。


 こうも白々しくって軽い政治家の言葉。
 町村氏も稲田氏の目論見どおりにことが進んでいることを分かっているくせに、優等生的な一般論で言い逃れをしている。。。
 デンマークのラスムッセン首相や国連の潘基文バンギムン国連事務総長の具体的な言葉といい対照です。

 試写会を要求した稲田氏は、事前検閲ではない、助成金の支払いが妥当であったか否かだと主張しますが、この方の日頃の言動から考えれば、何を意図していたのかははっきりしています。

 神道と靖国を奉じるものとして、神の国の住民として、帝国と皇軍の過ちは一切認めない、というスタンスでしょ? 
 そんな自分の姿勢にちょっとでも触るようなことがあれば許さなーい、という不寛容の持ち主でしょ?

 日本の神さまというのはそんなにケチで狭量なものなのか、とよく疑問に思うのですが、それは稲田氏たちが勝手に思い込んでいる神さまのせい?

 こうした不寛容な考えに立つ人たちは、自分たちとは相容れないものあれば徹底的に排斥・排除して、社会的に抹殺しようとしますが、民主主義はそんな不寛容さまでも内にかかえ、存在を認めざるをえないですよね。

 悪意のあるものがいれば、民主主義はいつでもその内側から攻撃可能なわけです。

 自分たちは見境なく民主主義に寛容さを要求しても、自らが示す寛容さは最低限のもので、敵と見なしたものにはこれっぽっちの寛容さも許さない、というのが、“極”の字がつく理由かな?

 
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カルトと政治家January 25, 2008 10:04 pm


今日の毎日夕刊、手に取るなり、胸の奥にどーんと鉛の玉を仕込まれたような、何ともいえぬ気分になってしまいました。

「ネット情報も規制 通信・放送法制を統合」
「電子投票 国政選挙に 自公民、年明け施行に合意」
「首相、衆院再可決に意向 新テロ法案 国会再延長を調整」

 等々の第1面を飾る見出し。

 初めてTB頂いた「駄文徒然日記」さんも「休まるときがないよ…」で同じニュースを問題にしています。私も、心の休まるときがありません。

 紙面をめくれば、60年代の三船敏郎と石原裕次郎。
 実は私、人気絶頂だったころの石原裕次郎、どこがいいのかさっぱりわからないなあ、と子供心に疑問を抱いた覚えがあります。私よりもう少し上の世代の方々が夢中になったのでしょうか。

 さらにめくると、怪しげな目つきの男女3人。
 中西寛京大教授、加藤洋子東大准教授、そしてジャーナリストの武田徹、といった面々。写真で見る限り、正直言って頭がクラクラしそうな面構えの方々です。

「安倍政権の大失敗は、与党が参院でも多数派だった選挙前に、テロ特措法を延長しなかったことだ」という中西氏は、「海上給油すらしない日本は『国際社会のショバ代を払っていない』といわれかねない」と言う。

「福 田康夫首相と小沢代表による、予算配分や安全保障上の了解を前提とした大連立は、選挙民への裏切りではないと思う。参院よりもずっと手ごわい貴族院を相手 としていた大正時代の原敬の粘り強い交渉ぶりを思い出しつつ、交渉を重ねるべきだ。だが、次の総選挙を自民が急ぎ、そこでも民主が過半数を制する構図を見 たい人びとにとっては『続きはCMの後で』といわれたような気分なのだろう」と加藤氏は述べる。

「確かに先の参院選は本当の意味での選挙 ではなく、政府への批判票のかたちで年金制度への不安感を表明したものだったように思う。だから仮に民主党が与党なら民主が負けていたのではないか。社会 不安が政党政治のスケールを超えて影響力を発揮し始めている怖さを感じる」と語るのは武田氏。

 第5面の半分を占める鼎談ですから、もっといろいろしゃべっているのですが、読後の言いしれぬ不快感、薄気味悪さはどうでしょう! 

  中西氏の海上給油論は、いい加減耳にたこができるほど言い交わされた“いかにも”の主張ですが、加藤氏の言い分がいまいち分かりません。なんだか傲慢な語 り口のみが印象に残ります。「予算配分や安全保障上の了解を前提とした」ものだからと大連立を肯定するだけでは言葉足らず。

(ここでどう でもいいことですが、ちょっと気になってしまったので。加藤陽子氏は、どうしてテーラードスーツに真珠の一重のネックレス、というお決まりのスタイルで登 場するのでしょうかね。なんだかその感覚が、どうも居心地悪いというか何というか。まあ、似合っていればいいのでしょうが)。

 それと武田氏が口にした「本当の意味での選挙」という言葉が気になります。

 そんな選挙があった? あったとすればいつ? とご本人に尋ねたい。

 だいたい、どんな選挙が「本当の意味での選挙」になるのでしょうか。
 社会不安が選挙に影響力を与えたことに怖さを感じるといいますが、ここまで不安の渦巻く社会をつくってきたのはいったい誰だったのか、何だったのか、と苛立たしさを覚えます。

 で、この3人が、毎日の「雑誌を読む」コーナーの執筆者だったらしい。そういえば私は、面白くないのでこのコーナーはほとんど読んだことがなかったのです。

(すみません。少々疲れて今日はこの辺で)。
 

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カルトと政治家May 31, 2007 3:32 pm

「ご本人の名誉のために申し上げておくが、『緑資源機構』に関して捜査当局が松岡農水相や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行う予定もないという発言があったと聞いている」

 これが、昨日のエントリーでもとりあげたアベ氏の問題発言。

 この発言については立花隆さんがメディア ソシオーポリティクスで、「総理大臣による事実上の指揮権発動に近い発言」で、とんでもないものだ、と明言されています。
 
 つまり、官邸(安倍首相本人かその意を体した周辺の人物)が、(緑資源機構問題に関し)捜査当局に対して、誰と誰を取り調べたのかを問い合わせ、これから誰を取り調べるつもりであるのかを問い合わせたことが、この発言からわかる、というわけです。

 で、これを白川勝彦さんは、

 問い合わせるだけで「現場では事実上の指揮権発動と受けとられてしまう」。
「指揮権発動のにおいが少しでもするような発言は、日本の政治世界では絶対の禁句なのである」

 と言われています。

 おじいちゃんみたいになるんだ、なるんだ、といってアベ氏が掴んだ総理の座。
 でも、それにふさわしい政界の常識さえもこの人はご存じなかった、ということでしょうか。

 もちろん、それ以前の人としての良識や見識も怪しいものですが。

  これも以前お伝えしたことですが、2004年の参院選を控えた春、○価学会員がやってきて、年金はもう大丈夫、心配ない、信じて? と強調しました(もち ろん私は信じませんでした)が、その後も年金問題は解決されることなく、むしろ当時以上の問題が露呈して今日に至っています。

 それを例の5000万件の支給漏れ問題にとりあえず蓋をしたい自公民の、たった1日の審議での強行採決に、河野洋平衆院議長が、与党の賛成多数による可決を有効と認めながらも、

「国民にわかりやすい採決をお願いしたい」と述べ、議長裁定として「確認のための採決」を行うよう要請した」

 ということでした。

 毎日は第1面のトップに強行採決が「与党強行」という語を使った見出しで、第3面には河野議長の要請が掲載されていました。
 他紙はどうだったのでしょうか?

 これ自体は悪いことではないのですが、強行採決をこうも大きく報じることができるようになったということは、なにか別の意図があるのかな? と疑念が頭をもたげてくるのは、あまりの悪政に私の品性まで低下したのか、とこれまた別の心配が出てきます。

 白川さんは「公明党との連立以来自民党はおかしくなってきている」といわれていますが、このことは自自公連立政権が9年前に成立した当初から言われて私の頭に刻み込まれています。つまり、自民党は公明党に食われる、と。

 でも公明党の歯牙にかかったのは自民党どころか、結局私たち国民、ということになるのではないでしょうか?

 数だけが正義だ、とでもいうような自民党・公明党が舵取りをする政治がどれだけおかしな日本を作ってきたことか、強行採決のあるたびに思い起こされます。

 そういえば、27日のNHK日曜討論では、公明党の太田代表が、

 今度の参院選では、あまり強く改憲を主張する人の応援には「躊躇する」

 と言ったようですね。

 公明党は、連立を組む自民党への牽制をしたのでしょうか。
 それとも沈没しかける自民党丸からいち早く逃げ出そうとするネズミなのでしょうか?
 
 民主党と水面下で交渉中などという情報もありますから、もしそうだとすれば、「ネズミ」の方ですね。

 どことでも組める? 政治理念はないのでしょうか。
 確か、平和を掲げていたと思うのですが、平和に反する法の成立にこれまでどれだけ力を貸してきたことでしょう。 

 折しも、昨日30日に発表された「グローバル・ピース・インデックス(世界平和指標)」では、日本は平和度別ランキングで世界5位だそうです(AFP より)。

 1位はノルウェー、その後ニュージーランド、デンマーク、アイルランドと続いて日本はフィンランドよりも、スウェーデンよりも平和だそうです。

 うそ! 嘘でしょう、と思わず呟く私。
 
 この指標を定めて評価したのは『エコノミスト』誌が関係する研究チーム「エコノミスト・インテリジェンス・ユニットEIU」です。
 このチームは以前も民主主義の成熟度調査で日本を20位と認定し、成熟した民主主義の国のひとつに数えたところ。

 この時ずいぶん私の実感と異なるものだ、と当惑したものですが、今度の「平和度」では、「エコノミスト」はいったい何を見ているのだ、と腹が立ちそうです。
 
 ちなみに、米国は121ヵ国中96位、ロシアは96位、イラクが最下位の121です。

 日本は今にも転がり落ちそうな5位であることは確かです。
 
       
 
        
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