とむ丸の夢

日本会議May 1, 2007 9:28 pm

世の中に蚊ほどうるさきもはなし りんりりんりと夜も寝られず、という狂歌がありました。

 享保の改革だったか、寛政の改革だったか、とにかく改革断行で綱紀粛正が叫ばれていた時代を皮肉ったものでした。いや、蚊ですから、りんりではなくぶんぶ、ぶんぶ→文武だったかな?

 いずれにしても、今日は、りんりのお話。

 晴天とら日和さんも取り上げていますが、教育再生会議「親学11の提言」について。
 
 この提言には、

・子守歌を聞かせ、母乳で育児
・授乳中はテレビをつけない
・5歳からはテレビ、ビデオを長時間見せない
・親子で演劇など芸術を鑑賞
・早寝早起き朝ごはん
・父親もPTAに参加
・自治体で親学講座を実施
思春期からは自尊心が低下しないように努める

 等々、ずらーっとあるそうです。

 どんな経緯でそんなものが出てきたのか確かめて分かったのは、4月16日の「第9回規範意識・家族・地域教育再生分科会(第2分科会)」での親学会副会長で明星大学教授の高橋史郎氏が震源のようだということ。
 
 高橋史郎氏は「新しい歴史教科書をつくる会」結成当初からの理事です。現在は副会長を辞任していて、上田知事の下、埼玉県教育委員として働いているようですが、この会の公民教科書を作るのにも深く関わった人でもあります。

 この方がヒアリングで述べていることを資料から抜粋すると以下の通り。(読みやすいように段落替えをしています)。

 資料6の文科省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討委員会報告」や、日本小児学会の「こどもの生活環境改善委員会」報告など、普遍的な提言が出されているが、母親に届いていない。

 子どもの発達段階に応じた徳育についてのご提案、あるいは携帯やゲームなどの影響、早寝早起き朝ご飯の効果や、日本の伝統文化に根ざす子育ての知恵なども盛り込んだ提言ができると良い。

  母乳についても、ユニセフ、WHOによる母乳育児応援の赤ちゃんにやさしい病院(ベビーフレンドリーホスピタル)認定施設は日本に43産院しかない。命を いかに捉えるかの視点もある。私は、子守歌や民話、神話、郷土の偉人伝などをよみがえらせる国会議員連盟の幹事長をやっているが、子守歌を聞かせようと呼 びかけても、最近のお母さんは子守歌を知らない。

 市町村合併の影響から、全国で5000程度あるといわれる子守歌の資料も失われつつある。故郷の子守歌を、6ヵ月検診などの機会で集まる際に歌うことなども含め、母性、父性を育て社会を変えるようなメッセージを発信したらどうだろう。

(引用終わり)

 この高橋氏の意見に浅利慶太氏が大賛成し、池田守男(資生堂相談役)座長代理がとりまとめを検討する、と言い、その結果がこの11の提言なのでしょう。

 怖いのは、この高橋史郎氏といっしょに呼ばれてたお二人が、〈子どもの発達と脳科学〉の専門家らしきこと。

 安彦早稲田大教授が「子どもの成長・発達の吟味検討 ――脳科学基礎を中心に」というタイトルで、また津本忠治理化学研究所脳科学総合研究センターユニットリーダーが、「子どものこころの問題を脳科学的に理解し、解決法を見いだせる可能性の出現」等を話したもようです。

 脳科学の知識は私にはありません。
 でも、高橋史郎氏の提唱する「親学」は、こうした「科学」の装飾を施すことで、いかにももっともらしい体裁を繕っているのではないか。科学の衣をまとった現代の修身教育ではないか、という疑いが消えません。米国のインテリジェント・デザインを思い起こさせます。

 「親学のすすめ」などという本も、この高橋史郎氏の監修で出されていますが、出版元は前エントリーでもふれたモラロジー研究所。日本会議を支える団体のひとつです。

 一体どれだけの人員が、アベ内閣のつくる有識者会議に動員されているのか、考えるとこわいものがあります。

 この11の提言を大きなお世話、と一蹴したいところですが、大きなお世話は善意から出ているのに対して、これは善意どころか極めて悪意で意図的に出されたものだ、といっても言いすぎではないような気がします。

 「倫理道徳の研究と心の生涯学習を推進する」というモラロジー研究所の「モラロジー生涯学習セミナー」、題して「心がつくる人生」は全国各地で開かれていて、文部科学省も後援しているのには驚きです。

 11の提言のひとつ、「自治体で親学講座を実施」する場合は、このモラロジー研究所が請け負う可能性も十分考えられますね。
 
 概して心のセミナーというのは人の心を壊す場合があることが知られています。
 私ならまず行きませんが、義務として課されたらどうしますか?
 言下に否定できないところが、今の世の中かもしれません。

 その他「朝起き会」や「倫理」と呼ばれる団体が似たような主張と活動をしています。それぞれ「社団法人 実践倫理宏正会」と「社団法人 倫理研究所」の主宰です。

 この倫理研究所も日本会議傘下の組織の一つですが、「扶桑教 ひとのみち教団」の幹部のひとりが戦後設立したとwikipediaにはあります。
 実践倫理宏正会はこの倫理研究所からの分派です。

 昔、知り合いがこのどちらかに参加していました。
 毎月機関誌を買わされて人に配るようにいわれるけれど、人様にそんなもの配れない。結局自分が何冊も買い取って、人にただで配った。馬鹿らしいからそのうちやめた、とその人は言語ってました。とても現実的な人だったので、それで終わって良かったようなものです。
 また、朝起き会については、夫に三つ指ついて挨拶しろ、というところだと、奥様方の噂にもなっていました。

 ちなみに機関誌の『倫理』今月号の「実証研究」は、「家の継承における夫婦・親子の倫理」とか。
「”心を豊かに生きる” をキャッチフレーズに人間関係・教育・健康・家庭の諸問題の原因を解明し、幸福への的確な実践を提示します」と謳う他の機関誌もあります。

 アベ内閣になり、いつのまにか政策の中に、密かに、また着実に紛れ込むようになったのが、宗教色の強いこうした倫理観。日本の政治に深い影を落としています。

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日本会議 9:27 pm

アベ内閣は重要政策と人気取り政策を使い分け、この二つは同時進行中。

 昨年の防衛庁省昇格・教育基本法改悪に続いて、現在も憲法改悪の 手続きを定める国民投票法案、教育関連法案、社会保険庁改革法案など、たてつづけに成立を強行しそうですし、公務員改革と称して、「あっせん禁止を柱とし た公務員制度改革関連法案は24日、与党や中央省庁の抵抗を受けながらも安倍晋三首相の強い意向で閣議決定にこぎつけた」と伝えられています(4月25日毎日)。

  そして発足以降下がり続けていた支持率が上昇して、さらには3ヵ月ぶりに支持が不支持を上まわり、「政府・与党は夏の参院選に向けた『反転攻勢』の足がか りを得たと受け止めている。首相の指導力や政策への期待も高まっており、政権運営に一定の追い風となるとみられる」という声まで出る始末。
 AFPには外交や積極的な国内の地方視察などにより「顔が見える」ようになったことが評価されたとあります。

 でも、外交の成果が分かるのはまだこれからでしょ。
 大体、内と外で使い分けている舌のせいでいかにも成果を挙げたように見せかけている今度の訪米にも、美爾さんとらちゃんの所でいろいろと疑問が投げかけられているというのに。

 人気取り政策で見せている顔なんて信じちゃ駄目! 
 
 とどこかで怒っている声が聞こえます。

 1泊2日の米国行きでは、拉致問題解決への協力を求めてどうにか格好をつけましたが、よくよく聞いてみれば、「変わらぬ支持の表明を確約」しても、大統領は北朝鮮に対するテロ支援国家指定解除に拉致問題を考慮する求めについては明言を避けた、といいます。

 なんだか、かなり無理をして支持を取り付けた感じですね。
 
 それに、
「変わらぬ支持の表明」って、なあに?
拉致問題を解決しようとする日本の努力を支持するということ?
で、どんな努力をアベ氏はしてきたの?
これまで米国の支持で、拉致問題に何か進展でもあった?

と、これまた、たたみかけるような怒りの声。

《国民的人気》を後ろ盾に首相の座に就いた人だけれど、自身が口にするのは《妖怪》にして祖父でもある岸信介のことばかり。

 華氏さんによると、自民党が24日に開催した「新憲法制定推進の集い」では、「改憲は祖父の岸信介元首相が果たせなかった宿願だった。私たちの時代に宿題を果たさなければならない」とも述べたらしい。

 おじいさんの果たせなかった夢を実現するために、一族の期待をになって首相になったことをうかがわせるような言動は、これまでもたびたびありました。

 支持率が40%を超えるというのがほんとうならば、《名門》という砂糖衣にくるんで大衆の前に差し出された岸信介の孫の毒に気づかない国民が40%以上にのぼるということ。ちょっと信じがたいですね。

 1987年に90歳で亡くなった岸を知る人は、もうあまりいないかもしれません。
 かくいう私も岸が首相にあった頃はまだ子どもで、暴漢に襲われた写真が新聞に大きく載ったことや安保改定や国会批准時の怪異な容貌ぐらいしか頭に残っていません。で、概して世間は否定的な評価だったような印象があります。

 それが、偶然見つけたサイトで「「日本を独立国としての矜持をもつ国家にしようとした宰相、大衆迎合主義に陥らなかった真の政治家」と紹介されていたのですから、びっくりしました。
が、以前から耳にしていたモラロジー研究所とかのセミナーで話されたというので、ちょっと納得。同時に日本会議に連なる団体として謎めいていたこの集団の中味を覗いたような気分です。

 誰が日本を独立国としての矜持をもつ国家にしようとした宰相ですって!?
 大衆迎合主義に陥らなかった真の政治家ですって!
 孫も国民の迷惑を顧みずに自説・持論を言い立てて走り抜く覚悟のようですが、そのくせ大衆人気を獲得しようと、パフォーマンスに余念がないというのに。

 といよいよもって怒りの声。

 真の政治家として岸を紹介したのは、自由主義史観研究会理事上原卓氏。
 元教員のこの人の本は、モラロジー研究所(広池学園事業部)から刊行されています。

 広池学園とは正しくは学校法人廣池学園といい、幼稚園から大学までを擁した総合学園で、おまけにゴルフ場まで経営。
 学校名は麗澤。「道徳科学『モラロジー』に基づく知徳一体の教育」を基本理念とする、と謳われています。学園のあゆみを見れば、昭和10年に道徳科学専攻塾としてスタートしたということで、モラロジー研究所の由来が分かります。

 やっぱり、倫理とか道徳を言いつのるところには、なにやら危険な匂いが。

 怖いもの見たさでサイトを覗いてしまいましたが、リンクはしません。そんな気にはなりません。『新しい私を育てる』なんて言われたら、逃げて帰ります。
 
「 豊かな時代なのに、充実感が持てない。人間関係や自己不信に悩んでいる…。自分にとって大切な価値を見つけるには…。実りのある人間関係を、自分から積極的に築き上げましょう」と囁いてくるのですから。

 これが歴史修正主義を受け入れる心でしょうか。

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日本会議March 15, 2007 3:22 pm
先日のエントリー「表の日本会議・裏の怖い話し 九段下会議 」についてmaronhappyさんから質問がありましたので、私の知っている限りで(当たり前……)日本会議その他の勢力について、お伝えしておきます。

 まず九段下会議に出てきた名前、伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)という耳慣れぬ名前ですが、どうもこの方は元「生長の家」信者のようです。
 昭和41年につくられた保守系の学生運動組織、生長の家学生連盟(通称生学連)の中心人物でした。この生学連が大きく発展したのが日本青年協議会。この日本青年協議会が日本会議を実質的に動かしている、という人がいます。
「日本青年協議会」は大日本帝国憲法を原点とする政治体制に回帰し天皇を中心とする国をつくろうという理念を持つ団体です。

 現在の日本会議椛嶋有三事務総長は、この生学連と日本青年協議会のトップを務めた人。

 ちなみに、旧山口市長の合志栄一もこの生学連のメンバーでした。
 2005年9月11日の選挙で当選した井脇ノブ子、郵政民営化に造反して落選中の衛藤晟一、民族派右翼の鈴木邦夫、明星大学の高橋史朗、といった人たちもこの生学連で華々しい? 活動をしていたようです。鈴木邦夫のブログの中の「痛快 井脇ノブ子物語」に出ていますよ。

 と、なんだか生長の家物語みたいになってしまいましたが、日本会議という仰々しい名前の団体を構成するメンバーが活動する舞台は、政界・財界・宗教界・法曹界・教育界等の多岐にわたっています。ちなみに執行部は以下の通り。

 会長 三好達(前最高裁判所長官)
 副会長 小堀圭一郎(皇室典範研究会長)
     石井公一郎(前ブリヂストン・サイクル社長)
     矢田部正巳(神社本庁総長)
     山本卓真(富士通名誉会長)
     小田村四郎(拓殖大学総長)
     安西愛子(前参議院議員)
 事務総長 椛島有三(前「日本青年協議会」委員長)
 国会議員懇談会会長 平沼赳夫
 国会議員懇談会会長代理 中川昭一

 そ してこの人たちを支援するのが、神社本庁総長、神宮代宮司、神社本庁総理、鶴岡八幡宮宮司、念法真教燈主、霊友会総務理事、崇教真光教え主、解脱会法主、 熱海神宮宮司、黒柱教教主、明治神宮常任顧問、四天王寺前館長、比叡山延暦寺代表役員、靖国神社宮司。執行部や顧問団に入っています。

 さらに、生長の家(「大本教」系列)、国柱会(日蓮宗)、仏所護念会(日蓮宗)、念法真教(天台宗)、解脱会(真言宗)、モラロジー研究所(天理教)、霊友会〔日蓮宗)、崇教真光〔大本教)、大和(おおわ)教団、倫理研究所〔御岳教)、黒住教、キリストの幕屋等の新興宗教団体が関係してきます。

 石原都知事を応援するのはこういった個人・団体であることは容易に想像つきます。彼等の票を黒川氏とどう分け合っているのか分かりませんが、せっかく手にした都政の専横権ですから、ぜったいに手離したくないと思っているのは確かでしょう。
 もしかしたら、石原慎太郎の都政私物化、ないしは都政私物化が暴かれて一番困惑しているのはこの人たちかもしれません。

 石原都知事があれほどまでに家族奉公をして公私混同をしなければ、ないしはそれがばれていなければ、次の4年間も楽々首都東京の政治を思うままにすることができたのですから。

 この日本会議の機関誌が『日本の伊吹』『日本の息吹』。
 月刊誌ですが会員にのみ発送され、日本の右翼人士たちの違憲意見掲示板になっています。
 3月号の目次は以下の通り
 
グラビア 新春の歌会始
今月の言葉 シーレーンは誰が守るのか /北村 淳
[日本女性の会シンポジウム]家族の絆を守るために /櫻井よしこ、長谷川三千子、西川京子、山谷えり子
[インタビュー]今こそ、心と体をつくれ日本の教育 /大塚 貢
[インタビュー]サマワの自衛隊かく任務を完遂せり /山中敏弘第十イラク復興支援群群長
日本会議茨城教育奨励賞受賞校の現場から
[連載]女性のためのいきいき広場 子供たちに美しい日本語のしらべを③/土屋秀宇(日本漢字振興協會理事長)
[連載]地方議会から誇りある国づくりを 無検定の副読本は不要 /宍倉清蔵千葉市議
[連載]子育て支援塾 子宮の悲劇 /田下昌明
[連載]明治維新の群像 維新遂行に人を動かし、自らも動いた大器・西郷隆盛 /森友幸照
[連載]戦後世代のための戦後史講座 /勝岡寛次
[連載]世界の偉人たちの驚き日本発見記
 ウィリアム・アダムス(三浦按針) /波多野毅
                                〔以上)

 戦時中に大本営の参謀で旧ソ連で十年以上抑留生活をした後、戦後に伊藤忠商事の社長になった瀬島龍三は日本会議の顧問ですが、1999年に「日本戦略研究フォーラム」という団体を設立しています。

 この団体の執行部は、だいたい「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーと重なっています。

 顧問 山本卓真(日本会議副会長)
    田久保忠衛(「新歴会」監修者)
    岡崎久彦(「新歴会」監修、執筆者)
 評議員 小田村四郎(「日本会議」副会長・拓殖大学総長)
 政策提案委員 藤岡信勝(「新歴会」現副会長)
        高橋史朗(「新歴会」元副会長)
        八木秀次(「新歴会」前会長)
        西村真悟(元防衛庁次官)
        長谷川三千子(「日本会議」「新歴会」メンバー)

 ですから、こうした日本会議・新歴会・日本戦略研究フォーラム等の団体は、「ブドウの蔓のようにつながりあった、一つのかたまりになっている」という人も。

 日本会議国会議員懇談会は、この日本会議の意見を政治に反映させるための議員集団。ここに所属する議員は、また「みんなで靖国神社に参拝する会」の運動も進めています。
 
 この靖国神社参拝の推進、靖国に代わる別の追悼施設建設の反対運動を協力に展開するのが「英霊にこたえる会」。この会の傘下には「軍恩連盟」「郷友連盟」「全国戦友会連合会」などがあります。

 そして森喜朗元首相が「日本は神の国」という発言をしたのが、神道政治連盟国会議員懇談会の場でした。
 
  戦前の国家神道の解体後、これを受け継いで作られたのが宗教法人「神社本庁」で、「神道政治連盟」はこの「神社本庁」が作った団体。1969年に設立され て「世界に誇る日本の文化、伝統を後世に正しく伝えることを目的」とし、日本の「自信感と矜持を回復するために多様な国民運動を展開」するところらしい。

 2005年の9月11日、コイズミ・むちゃくちゃ選挙では「神道政治連盟」中央本部推薦候補者156名が当選した」そうです。

 1993年8月の細川政権発足に日本の右派勢力は驚愕し、1994年6月~1996年1月の村山政権でその危機感は最高潮に達したといいます。
 その結果1997年には、「新歴会」(一月三十日)、「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会(現在は「若手」がとれています)」(二月二十七日)、「日本会議国会議員懇談会」(五月二十九日)、「日本会議」(五月三十日)という4つの団体が誕生しているわけです。

 日本会議は「日本を守る会(1974年結成)」と「日本を守る国民会議(1981年結成)」が合併してできたもの。
 この日本会議の最初の大きな仕事が、当時の橋本首相に教科書から従軍慰安婦の記述を削除するよう要求したことです。
 現在どの中高社会科教科書には従軍慰安婦の記述は消えているのではないでしょうか。

 藤岡信勝が「近現代史授業改革」運動を開始したのが1994年4月のことで、これが後に西尾幹二と出会って「新歴会」に発展していきました。

 こうした動きには先に述べた種々の宗教勢力が絡んでくるわけですが、これは日本人が知らない恐るべき真実さんによると、「アメリカが日本を”反共の砦”として利用した頃に遡る」ということです。
 それによると、

  岸信介や児玉誉士夫は、反共運動を目的として、日本の右翼とヤクザを統合しようとしました。その結果、山口組が肥大化し、日本のヤクザが海外へ進出するこ とになります。1960年代の〔韓国)朴政権は軍事独裁政権だったので、日本のヤクザのようなものは存在できませんでした。韓国の裏社会は、KCIAと日 本のヤクザによって形成されたといっても過言ではないでしょう。

 朴正 熙が新興勢力「統一協会」を取り込んで利用したように、岸信介も新興宗教「生長の家」に注目し、これを利用しました。反共活動では、右翼と「生長の家」信 者が共に行動していたのです。その後、「生長の家」は、統一協会の加入戦術にあい、勝共連合に加わりました。ここにも日本会議と勝共連合のつながりを見る ことができます。
                                         〔引用終わり)

 なるほど、こうして日本会議は統一協会とも関係してくるわけですね。さらに1999年の『週刊現代』で統一協会系の秘書を4人抱えていたことを指摘されている松岡利勝ら自民党議員の間に統一協会は報酬0の秘書を送り込みましたものね。
 
 ふー、この宗教勢力に深く汚染された日本の政界。
 日本社会の闇にも通じるような気がしませんか?

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日本会議March 13, 2007 10:06 pm

先日、コメントで教えていただいた九段下会議。   伊藤哲夫(日本政策研究センター所長)  遠藤浩一(拓殖大学客員教授)  志方俊之(帝京大学教授)  中西輝政(京都大学教授)  西尾幹二(電気通信大学名誉教授)  八木秀次(高崎経済大学助教授)  といった諸氏が名を連ねていますが、2005年8月の時点では、九段下会議議員団代表は、衛藤晟一氏、事務局長が城内実氏です。なるほどなあ、こういうところで活動しているのだなあと、妙に納得。  衛藤晟一といえば、10対7の票決で復党が決まった2005年の衆院選で落選した人。この人の復党決定で安部首相は、民主主義に則り復党が決まって良かった、というようなコメントを発していましたね。  こうした詭弁的日本語の使い方は以前も見られましたが、コイズミ以降目立ってひどくなりました。  これを『月刊現代』4月号の巻頭言「日本礼賛」で辺見庸氏は次のように述べています。1部引用します。  戦後日本が最も進化・興隆せしめたのは、経済や軍事をのぞけば、「新語法」と「新思考法」であるという見方が永年の友好国オセアニアではつとに定着しており、最近では同国をはるかに凌駕しているのではないかという評価がもっぱらである。とりわけ瞠目しているのは、日本がオセアニアから導入した二重思考法を鋭意浸透、発展させ、一人の人間が相反する二つの信条を同時に持つことができるという、オセアニアの誇る思想を三重思考ないし多重思考に高め、ついにはめでたく無思考の水準まで揚棄しえたことだ。                                                      (以上)    話題を元に戻しますと、この九段下会議には、日本の右派の錚々とした顔ぶれが揃っています。  西尾幹二氏は2004年に「国家解体阻止宣言」なるものを2月初旬に『Voice』3月号に掲示したようです。  穏やかならぬタイトルですが、その内容は以下の通り。 ※※※ 国家解体阻止宣言 ※※※ 「平成の革命勢力」を打ち砕いて日本の大本を改めよ ≪≪≪ 九段下会議 ≫≫≫ 伊藤哲夫(日本政策研究センター所長) 遠藤浩一(拓殖大学客員教授) 志方俊之(帝京大学教授) 中西輝政(京都大学教授) 西尾幹二(電気通信大学名誉教授) 八木秀次(高崎経済大学助教授) ***** 緊急政策提言 ***** 国家基本政策 ////////////////// 1 憲法改正はまず9条2項の削除を 2 歴史認識の見直しは「村山首相談話」の撤廃から 3 8月15日の首相靖国神社参拝を慣例化せよ 4 国産技術の防衛と育成に国家戦略を 5 政府審議会から左翼リベラル勢力を一掃せよ 外交政策 /////////////////////// 1 対北朝鮮経済制裁の即時断行を 2 朝鮮半島の「中国化」を阻止する対中政策を確立せよ 3 インド・ASEAN・台湾重視へ対アジア外交政策を転換せよ 4 対米依存心理から脱却した日米関係の再構築を 5 竹島・尖閣をめぐる日本側主張を国の内外に向け鮮明にせよ 防衛政策 //////////////////////// 1 専守防衛体制から「防衛の開国」へ  A 敵ミサイル基地への攻撃を含めた対ミサイル防衛態勢の整備  B 自衛隊による「領域警備体制」の確立   C 自衛隊武器使用基準の見直し   D 自立的な情報機関の確立 2 集団的自衛権の行使の意志確立を 教育政策 //////////////////////// 1 教育基本法の改正は愛国心書き込みだけに留めるな 2 教育責任の不在を生む「教育委員会制度」を廃止せよ 3 ゆとり教育は「見直し」ではなく「全廃」へ 4 国語教育の総点検を 5 教科書問題は「教科書法」制定から 6 「子供の権利条約」の弊害是正を 7 文部科学省の「日教組化」を阻止せよ 社会政策 ///////////////////////// 1一連の「家族つぶし政策」を見直せ  A夫婦別姓の阻止  B少子化対策の見直し  C税制・年金における改悪の再検討 2ジェンダーフリー政策の駆逐を  A男女共同参画基本法の廃止  B過激な性教育の一掃  C男女共同参画の予算の大幅削減 3ヒステリカルな政教分離要求にまどわされぬ伝統・慣習の擁護政策を                                      (以上)   この宣言がなされてから丸3年。  どの項目が実現されて、これからはどの項目が焦点になっていくのかもよくわかりますね。こうしたヒステリカルな主張の中にはすでに実現されてものがあることに背筋が寒くなるのを覚えませんか。実現されたり、声高に、キイキイ叫ばれていたり。特に社会政策にはカルトキリストの幕屋等の新興宗教団体のニオイがぷんぷんしています。  憲法改正はまず9条2項の削除を、と最初に謳っているところを見ると、「9条2項の削除」は単なる突破口に過ぎず、九段下会議・日本会議勢力はさらなる改憲を狙っているのでしょうね。  外からはアメリカの「年次改革要望書」、内からはこの宣言。  このふたつの圧力があり、内閣・行政はこの狭間で右往左往しているのでしょうが、防衛政策のように共有されている部分や互いに利害関係が相反しない部分、つまり親米部分はより実現が簡単で、実行されているものもあります。  ただし、この後「つくる会」の内紛等で西尾氏、八木氏らは決裂していろいろ怪文書も乱れ飛んだようですから、九段下会議がその後どうなったのかは私も分かりませんし、調べる気にもなりません。  でも、たとえ会を構成するメンバーが仲違いしたとか、離合集散をくり返したとしても、一人ひとりのメンバーの考えが変わるわけではありませんし、この種のグループに共通して流れる通奏低音ともいうべき「天皇を中心とした神の国をつくろう」という考えは一致しています。      

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政治, 日本会議March 12, 2007 4:01 pm

 明らかに戦前回帰だと分かるのに、明治憲法回帰だと分かるのに、「戦前は良かった」「大日本帝国憲法は良かった」と言いつのり、改憲のために、たった2割の賛成で改憲できるように、しゃにむに国民投票法案を通そうとするごり押し内閣の姿がいよいよ見えてきましたね。

 自民党議員に強く根を張る神道政治連盟は、「現行の日本国憲法は、残念ながら日本人として自身(「自信」の間違いでしょう)と誇りを持てない恥ずかしい憲法です」と主張しています。

 その理由は、まず「翻訳調であること、そして万国共通の原理や法則が通用するように謳っていること、現実離れの空言である」の3点。

 万国共通の原理や法則が通用するように謳っているとは、「人類普遍の原理」とか「政治的道徳の法則は、普遍的なものであり」を、現実離れの空言とは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」を指しています。

 つまり言い回しも翻訳であれば、そこに見える理念も翻訳だ、というわけです。

 なんだか言いがかりに近いものがありますね。無理があります。

 言葉遣いもその中味も翻訳だから、恥ずかしい。昔に戻せ、というわけですから。
 人類普遍の原理などありえない。自分たちの唱える天皇中心の明治期から敗戦終戦までの世の中が現実的だ、といっているように聞こえます。

 敗戦後も生き延びた「国体護持」というお化けが跋扈していているのが透けて見えませんか。

 こう主張する人びとが本気でそう信じているというよりも、単なる方便になっているのではないか、というのが私がずっと抱いてきた疑問です。
 国体護持を復活させるために、国体護持の周りをさまざまな言葉と情緒で飾り、魔術を仕掛けて人を罠に落とす。往々にして、真面目な若者がこの手の魔術にひっかかります。
 一億総白痴化が心配されたテレビは、魔術のかかりを良くするための催眠装置です。

 さて、権力欲を成就させるのには政治家ほど都合のよい職業はありません。早くいえば、与党の政治家ほど、権勢をほしいままにできる商売はありません。
 その議員という身分を保ち、確かなものにするためには、手段も選ばずに手を尽くす、と考えてもおかしくありません。

  おまけに議員であることは政治家ひとりの問題ではないでしょう。ひとりの政治家の下には、いったいどれだけの人数の人が身を寄せているのでしょうか。ひも を引っ張れば、家族にとどまらず、秘書から後援会、その他諸々の利害関係を持つ人たちが、きっとぞろぞろ連なって出てくるでしょう。

 政治家とそれを取り巻く人たち家の子郎党は、日頃から自分たちの既得権益を「死守」するつもりで一丸となって戦ってきた人たち、といえそうです。

 議員になるため、またその地位を守るためには、なんでも有りです。

 節操の無さでよく話題になるのは山谷えり子ですが、私のところで最近話題になったのは、伊吹文明文科大臣。でもこの人たちは氷山の一角と考えるのが自然でしょう。

 議員として生き延びるためには、支えてくれさえすれば何でもよし。節操のないのが当たり前。

  今事務所費問題を抱えている松岡利勝は、1999年の『週刊現代』で統一教会系の秘書を4人抱えていたことを指摘されていて、いくら「ただ」だからといっ ても、後がこわいよ、と呆れたものです。統一教会系秘書の数を見ると衛藤征士郎の5人がダントツ1位でしたから、松岡利勝は第2位ということになります。
 
 与党には宗教勢力の影が見えすぎます。
 公明党を支えるのが創価学会だというのは周知の事実ですが、これに劣らず自民党もしっかりと宗教勢力に浸蝕されています。

  自民党議員の多くと民主党議員の一部が所属しているといわれている日本会議には政界・財界・神道界のリーダー以外に、生長の家、モラロジー研究所、霊友 会、キリストの幕屋等々の新興宗教団体が参加しています。宗教団体は動員力がありますから、選挙の時は大きな貢献をするでしょうが、当然、その見返りが期 待されるでしょうね。
 もちろん話題の石原慎太郎は日本会議ですから、こうした宗教団体が後ろに控えています。

 数日前にNHKの画面に統一協会の合同結婚式に祝電を打った上に夫人までが出席していた保岡興治氏が出ていたので何事かと見ていると、衆議院憲法特別委員会が開会できなかったニュースでした。保岡氏は同委員会の自民党筆頭理事とか。
 この方の秘書について1999年の週間ゲンダイでは統一教会系は0人となっていますが、祝電と妻まで送ったところをみると、かなり強い結びつきを疑われても仕方ないでしょう。

 霊感商法で貧者からかき集められた金銭が、まわり回ってこうした議員のところにも一部流れる、なんて考えたくありませんが、可能性は大いにあります。

 安部首相自身、慧光塾やら統一教会、観音様を立てた社団法人などとの奇怪な関係がいろいろ取りざたされています。

 そして解せないのが、他宗派を排斥することで有名な創価学会・公明党が、連立を組む自民党のこの状態を黙認していること。

 結局、政権の裏には、神道系・キリスト教系・仏教系を含む雑多な新興宗教に創価学会という一大勢力から統一協会までがうごめいている、というわけです。

 ひとたび命令を下せば一糸乱れず指導者たちのいうがままに動く新興宗教の信徒たちの世界が、おそらく日本会議に集うこの国のリーダー達の理想なのではないか、と私は疑っています。

 いつか知り合いの高校生が民主主義を否定するのを直に聞いたときは、跳び上がるほどビックリしてしまった私。曰く、大衆は馬鹿だ、民主主義は衆愚政治だ。

 おかしいのは、この高校生が自分を大衆の1人としては勘定に入れていないことです。明らかに大衆の1人なのですが、本人の自覚としては、自分は大衆を指導する側なのです。あくまでも権力に繋がる存在としての僕、です。

 日本会議に集う人たちの感覚は、これと似たようなものでしょうか。
 
 これまで私たちは、神道政治連盟がバカにする日本国憲法、つまり現行憲法で守られてきたました。
 歴代政権が「解釈改憲」によって外堀を埋めてきたのも確かですが、それでもまだ、ボリビア憲法に戦争放棄条項を盛り込むことを明らかにしたモラレス大統領のように、私たちの国以外の人たちにも希望を与えてきたのは確かでしょう。

 (写真はモラレス大統領) 

     200px-Morales_20060113_02.jpg

 解釈改憲に飽きたらず、本当の改憲でとどめを刺そう、というのが日本会議や神道政治連盟の企図するところ。
 そのためにはなんでもやる、という姿勢の表れが改憲手続簡略化法である国民投票法案。

 ふー、今日の私のおしゃべりが、妄想でありますように。

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